3歳になる呉夢琴さんは江西省広昌県頭陂鎮中学の1年生だ。3年前に呉さんの母親は動脈瘤を患い、もともと豊かでなかった一家は医療費のために蓄えを使い果たし、巨額の借金を背負った。母親が治療の甲斐なく亡くなった後、父親は借金返済と子どもの就学の便宜を考え、子どもの3人姉妹を連れて村から鎮に引越し、毎日いくつもの仕事を掛け持ちして収入を得ている。このため2人の幼い妹を世話する重責が呉さんの肩にかかっている。新華網が伝えた。
呉さんは小さい頃から絵を描くのが好きで、デザイナーになるのが夢だった。しかし一家を不幸が襲ったことで、毎日放課後に絵を描いていた彼女は、妹の登下校の送迎や食事の支度、洗濯や妹たちの入浴の手助けなど、母親がやる仕事を全て「請け負う」ことになった。
今の生活は楽ではないが、呉さんは引き続き妹たちと一緒に明るく成長している。彼女はいつか一家の状況が徐々に好転し、再び夢を追い求める日が来ることを信じている。 (編集YH)
「人民網日本語版」2015年5月13日