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米豪の科学者、ゆで卵を生卵に戻す実験に成功 がん治療に活用

人民網日本語版 2015年01月29日14:46

米NBCによると、米カリフォルニア大学アーバイン校と豪フリンダース大学の研究者が、ゆで卵を生卵に戻す実験に成功した。重慶晩報が伝えた。

◆数分間で元通りに

鶏卵の白味は茹でると白くなる。白味はタンパク質を豊富に含むが、そのタンパク質は加熱により活性を失い、より緊密かつ複雑な構造を形成する。ゆえに白味は透明な粘液状の物質から、白く弾力性のある固体になる。

同プロジェクトの研究者は、タンパク質の塊をバラバラにし、元の構造を取り戻す方法を発見した。まず化学物質をゆで卵のタンパク質に加え、さらにマイクロ流体薄膜を使い密接に絡み合って出来た塊をほぐすことで、元の液状に戻すことが出来る。

◆実用化まであと一歩

同大分子生物学部のグレゴリー・ワイス教授は、「この研究により多くの経費が削減されるが、それよりも重要なのは時間を節約できることだ。時は金なり、だ」と述べた。ワイス教授は同技術のがん治療への活用に期待している。

がん治療において、実験室で作った抗体をがん細胞のタンパク質に付着させる技術が必要となる。こうすることで、免疫システムがこれらのがん細胞を攻撃できるようになる。実験室でこの抗体を作るのは時間がかかり、費用も高額だ。ワイス教授は、「同技術により、抗体を作る時間を短縮し、費用を大幅に削減できる」と述べた。

同校は同技術の特許出願中で、短期間内に実用化を実現する予定だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年1月29日

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