2014年12月31日  
 

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マラリア感染、潜伏中のHIVが識別可能に

人民網日本語版 2014年12月31日15:13

一部の発展途上国・地域、特にアフリカでは、マラリアとエイズが主な感染症となっており、この2種類のウイルスに同時に感染する患者も多い。しかし研究者は、マラリア感染は、潜伏中のエイズウイルス(HIV)を免疫細胞が識別するのを助ける可能性があることを発見した。中国科学院広州生物医薬・健康研究院の陳小平氏が率いる研究チームは、マラリアとエイズの相互関係に関する研究の中で、抗レトロウイルス療法(ART)を前提とすれば、マラリア感染がHIV貯蔵庫の除去を促す可能性があることを発見し、かつ初歩的にそのメカニズムについて説明した。関連する研究成果はこのほど、国際的な学術誌「Retrovirology」に掲載された。光明日報が伝えた。

陳氏の説明によると、エイズの完治が困難な理由の1つに、HIVが細胞の「貯蔵庫」の中で、潜伏感染状態として長期間隠れていることが挙げられる。この貯蔵庫は主に休止CD4+T細胞か記憶CD4+T細胞に形成される。これらの細胞の中で、HIVウイルスは「潜伏」し、人体の免疫システムに識別されず、治療薬の効果も受けない。しかし患者が同時にマラリアに感染した場合、これら潜伏中の細胞が活性化する。免疫システムはこれを識別し、ウイルスに感染した細胞を攻撃し、除去することが可能だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年12月31日

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