中華全国帰国華僑連合会(中国僑連)は4日に北京の中国華僑歴史博物館で、「李轍氏と許伯夷氏による日本軍国主義の中国侵略の罪証となる歴史資料の寄贈に関する記者会見」を行った。会見の席で、旧日本軍が占領していた台湾地区の史料や全面的な中国侵略戦争期間の数多くの犯罪行為を伝える史料など貴重な史料や文物が寄贈された。
中国僑連の喬衛副主席(スポークスマン)は会見で、「昨年より、中国僑連は世界の華僑・華人から第二次世界大戦時期の日本の軍国主義が犯した犯罪行為の史料を収集してきた。両岸華僑界の李轍氏と許伯夷氏は中国僑連と積極的に連絡を取り、旧日本軍の台湾占領や全面的な中国侵略戦争期間中の数多くの犯罪行為を伝える貴重な史料・文物を中国華僑歴史博物館に寄贈することを決定。これらの史料には日本の軍国主義が中華民族に与えた甚大な被害が真に反映されており、日本の軍国主義が犯した重大な犯罪行為を改めて証拠づけるものだ。
すでに台湾から北京に運ばれたこれらの史料は、軍需品、書籍、新聞・雑誌、公文書、証書、債券など多岐にわたり、日本の台湾での徴兵を物語る手書きの通知書、日本政府が発行した軍票、戦時国債、旧日本軍内部の作戦の写真記録など、日本語の史料も数多く含まれる。中日甲午戦争(日清戦争)、日本の台湾占領、日露戦争、偽満州国成立、九・一八事変(満州事変)、七・七事変(盧溝橋事件)といった重大な歴史の転換点を網羅し、数・種類ともに多く、カバーする時期が長く、日本語の史料が多いといった特徴がある。大陸部にある既存の関連資料を補い、有機的に発展させるものであり、日本の右翼勢力が否認する中国侵略の事実をめぐる有力な反証ともなるものだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月5日