湖北省恩施唐崖土司遺跡を訪ねる子供たち
4日にドイツ・ボンで開催された国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の第39回世界遺産委員会で、中国の「土司」遺跡群が世界遺産リストに登録された。中国の世界遺産はこれで48件目となり、引き続き世界2位の座を保つ。土司とは、中国王朝が少数民族の支配者に授けた特別官職の総称。
世界遺産委員会によると、土司遺跡群には13世紀から20世紀初頭にかけての古代中国が西南の山岳密集地帯の多民族居住地域において行っていた少数民族地域を管理するための政治制度が反映されているという。現存する土司城遺跡、役所建築群はかつて中央政府により少数民族の管理を委託され、この官職を世襲した少数民族の支配者「土司」の行政や生活の中心になった場所。中でも湖南省永順土司城遺跡、湖北省恩施唐崖土司遺跡、貴州遵義海龍屯土司遺跡は、湖南省、湖北省、貴州省境界の山間地域に相対的に集まった土司遺跡の代表的なものだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月5日