参議院議員で前長崎県知事の金子原二郎氏は、中日関係と地方交流において同氏が果たした多大な貢献によって、「中日友好の使者」なる称号が授与され、授与式が19日夜、北京で挙行された。中日友好協会の唐家セン会長は、勲章を付けた正装で式に臨み、証明書を授与した。人民網が伝えた。
授与式で挨拶に立った唐家セン会長は、「金子先生は、長崎県知事在任中、中日友好事業に積極的に力を尽くし、長崎県と中国関係省市の友好交流と協力の推進に取り組まれた。中国が大きな自然災害に見舞われた時、金子先生は自ら街頭に立って義捐金を集め、被災者に対して貴重な精神的・物質的支援を行って下さった。金子先生が今後も、中日友好事業に関心と支持を示し、中日関係が絶えず発展するために新たなより大きな貢献を行って下さるよう、心から期待している」と述べた。
金子氏はこれに対し、「『日中友好の使者』という称号は、決して個人に属するものではなく、数年間にわたり中国と広く交流を行ってきた長崎県民全体に属すべきものだ。このような栄誉を頂戴することは、この上ない励みとなると同時に、引き続き前進するための大きな動力ともなる。これからも、実践によって、中日両国の交流拡大に努めていきたい」と語った。
1975年、当時長崎県議会議員だった金子氏は、初めて中国を訪れた。その時について、金子氏は、「上海で受けた熱烈な歓迎は、今も記憶に新しい」と話す。長崎県知事在任中の12年間に、金子氏は19回、訪中団を結成して中国を訪れ、2008年には当時副主席だった習近平氏に接見する機会を得た。
このほか、中国人民対外友好協会の宋敬武・副会長、中日友好協会の王秀雲・副会長、中国外交部(外務省)アジア司の楊宇参事官、駐長崎中国総領事館元総領事の滕安軍氏・李文亮氏、駐中国日本国大使館の山本恭司公使、長崎県代表団一行も、授与式に出席した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年10月21日