李克強総理は22日午前、 クアラルンプール国際会議センターで第10回東アジアサミットに出席した。人民日報が伝えた。
李総理は「東アジアサミットは発足から10年で、新たな出発点に立っている。われわれは『指導者が先導する戦略フォーラム』としての位置づけを堅持し、ASEANの主導的地位を堅持し、発展と安全の『両輪駆動』を堅持し、各制度の調和ある発展を堅持すべきだ」と指摘。今後のサミット協力について以下の見解を示した。
(1)地域経済統合を加速し、東アジアを世界経済の安定した成長軸にする。ASEANの発展戦略との連結を強化し、より緊密な中国―ASEAN運命共同体を共に築き、2020年までの東アジア経済共同体構築との目標の達成を促したい。各国は中日韓自由貿易協定(FTA)、域内包括的経済連携(RCEP)などの交渉を引き続き推進するべきだ。中国は東アジアの多くの国と「1ベルト、1ロード」の建設および国際生産能力協力を推進している。また「アジア金融協力協会」の設立を提唱している。
(2)政治・安全保障対話を積極的に展開し、地域に見合った安全構造の構築を検討する。各国は各自の発展戦略と政策について意思疎通と交流を強化し、政治的相互信頼を強化するべきだ。中国側は共通、総合的、協力的、持続可能なアジア安全保障観を提唱し、東アジアサミットの枠組で安全保障の理念と構造について交流することを支持し、来年には第5回安全保障枠組シンポジウムを開く。
(3)アジア文明の対話・交流を強化し、異なる文明の調和的共生を促進する。中国側はアジア文明対話を支持しており、来年はアジア文明対話大会を開催する。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月23日