湖北省宜昌市秭帰県で11月19日、磨坪鄉楊林村の一角に地図でも確認できる密集した懸棺群がある。幅50メートル、高さ100メートルほどの山の中腹部分の絶壁に収められた懸棺の合計は約130基。資料によると、同懸棺群は中国大陸部で発見された比較的大きな懸棺群の1つで、木製の棺は全て人工的に切り開いた洞穴や崖のくぼみに安置していると記載されている。同県の考古学専門家によると、唐の時代に開削したものとほぼ認定していたという。
業界関係者は、「この崖に柩を安置して死者を祀る方法は中国古代の一種の埋葬風習で、主に南部の少数民族が住む地域や長江流域、また南部に位置する十数の省と区に分布している。数千年かけて受け継がれており、『太古の謎』とみられている」と語る。現地の幹部と民衆は関係当局に向け、同懸棺群を保護するよう呼びかけている。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年12月17日