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パナソニック、三角形のロボット掃除機が人気 ロボット技術で競争力強化

人民網日本語版 2015年12月21日09:12

ロボット掃除機RULOの基本機種RULOの底部RULOを組み立てるパナソニック八日市工場の従業員RULOを組み立てるパナソニック八日市工場の従業員RULOの検査ラインパナソニック八日市工場の生産ライン訪日中国人観光客向けの強化版RULO
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各製造業大国は現在、ロボット産業の育成を重点的に進めている。産業ロボット分野で世界の先頭を走る日本企業は、庶民の生活により近い実用型ロボットの発展に力を入れている。家電メーカーのパナソニックはその中で、ロボット技術を家電製造に積極的に応用し、家電製品の競争力を高めようとしている。人民網が伝えた。

パナソニックは今年3月、同社初のロボット掃除機となる「RULO」を発売した。日本の滋賀県八日市にあるRULOの生産工場では16日、中国メディア向けの見学会が行われた。この掃除機の外見からわかる最大の特徴はもちろん、その三角形にある。市場に出回っているほかのロボット掃除機が円形をしているのとは明らかに違う。

パナソニック八日市工場の職員の紹介によると、RULOの三角形の外観デザインは、新奇さをねらったものではなく、機能の必要性によって決まったものだという。従来の円形のロボット掃除機は、壁のコーナーの奥の埃をなかなか取り除くことができなかった。RULOは、三角形の先端でコーナーの奥に入り込み、本体の多方向への動きと側面のブラシでこの場所の埃も取り除くことができる。またRULOは多くのセンサーを搭載しており、肉眼では見えない微小な埃を感知して、多様な自動の移動モードで稼働することができる。

工場職員の紹介したリサーチ会社「Seedplanning」の調査データによると、日本国内では、ロボット掃除機市場の需要が拡大し続けており、2012年の30万台余りが2014年には50万台を突破している。パナソニックの公表した11月の販売データによると、RULOは日本市場での発売9カ月近くで、販売台数に基づく市場シェアを20%にまで伸ばし、販売台数は当初の予想の1.5倍に達し、販売額に基づく市場シェアは25%を超えている。

パナソニックは、中国のロボット掃除機市場が成長を続けるものと見込んでいる。近年は、訪日中国人観光客が大きく増加し、日本の家電メーカーには巨大な商機がもたらされている。パナソニックは、中国市場への重視がうかがえる措置を取っている。日本の国内市場で販売中のRULOの基本機種は、10月には中国大陸部で発売された。この発売時期はその他の国や地域を先駆けている。また訪日中国人観光客向けにも強化版RULOが打ち出された。電圧や文字表示が中国向けにできているだけでなく、みかん色に桜の模様のあしらわれた特別のデザインが採用されている。各国市場で販売中のRULOは現在、すべてがパナソニック八日市工場で生産されている。担当者によると、市場の発展状況によっては中国での生産を始める可能性もある。

革命的な家電用品を除けば、家電産業は現在、すでに成熟した状態に突入しており、日本の家電製造業がこれまで持っていた優位性は弱まりつつある。パナソニックの清掃用品事業を統括する周防和馬氏によると、家電用品とりわけ白物家電の販売が一定の圧力に直面しているのは確かである。パナソニックはその中、製品の便利さと技術レベルの向上で家電用品での競争力を高めようとしている。ユーザーを細分化し、特定のユーザー層をターゲットとして、より軽くて便利な清掃製品を開発するなどの取り組みである。

周防氏によると、パナソニックは今後、製品へのロボット技術の応用をさらに強化し、RULOのような技術レベルの高い製品を打ち出し、市場シェアを拡大していく計画だ。ただ周防氏によると、紙パック式や手持ち式などの従来型の掃除機の需要もしばらくはなくならず、一定のシェアを保つと見られる。そのため今後は、ロボット製品を主要な方向として位置付けると同時に、従来型製品の性能をさらに高める取り組みを続ける方針だ。(編集MA)

「人民網日本語版」2015年12月21日

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