江西省南昌の前漢大墓では16日、主要墓室の発掘と整理の作業が続けられ、発掘作業員らが最後に残った竹簡などの整理を行った。隣接する出土品一時置き場では、修復専門家による応急の修復作業が行われた。
国家博物館の研究員で青銅器の保護と修復を専門とする楊小林氏(女性)は、「鍍金された物品や薄型の物品は保存状態が悪く、青銅器に現れる各種の損傷状態が見られるため、応急の修復措置が取られている」と語る。楊氏の率いる修復チームは、出土した各青銅器の大きさや重量、損傷度などをチェックしながら応急処理を行っている。「南昌前漢大墓ではすでに2万点余りの文化財が出土している。すべての物品の修復には数十年かかる可能性もある」と楊氏は語った。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年12月21日