解説

1ベルト、1ロード

「概説」

「1ベルト、1ロード」とは、シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの略称。

シルクロード経済ベルトでは中国から中央アジア、ロシアを経由して欧州（バルト海）に至るルート、中国から中央アジア、西アジアを経由してペルシャ湾、地中海に至るルート、中国から東南アジア、南アジア、インド洋に至るルートを重点的にめぐらせる。21世紀海上シルクロードの重点方向は、中国沿海の港湾から南海を経由してインド洋に至り、欧州に延伸するルート、中国沿海の港湾から南海を経由して南太平洋に至るルートだ。「1ベルト、1ロード」は中国と関連諸国との既存の二国間・多国間メカニズムをよりどころとし、既存の、すでに効果を上げている地域協力プラットフォームの力を借りるもので、狙いは古代の「シルクロード」という歴史的なシンボルに仮託して、平和発展の旗を高く掲げ、沿線諸国との経済協力パートナー関係を主体的に発展させ、政治的に相互に信頼しあい、経済が融合し、文化的にお互いを認め合う利益共同体、運命共同体、責任共同体をともに構築することにある。

2013年9月7日、習近平国家主席はカザフスタンで重要スピーチを行い、政策面のコミュニケーション、交通路の相互接続、貿易の順調な展開、通貨の流通、国民の心の交流を強化して、「シルクロード経済ベルト」を共同建設するという戦略的呼びかけを初めてうち出した。2013年10月3日、習近平国家主席はインドネシア国会で重要スピーチを行った際に、中国は東南アジア諸国連合（ASEAN）諸国との相互連携・相互接続の建設の強化に努力し、ASEAN諸国と海洋協力パートナー関係を発展させ、「21世紀海上シルクロード」をともに建設したい考えであるとの方針を明確にした。

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