中国中央テレビ(CCTV)の人気グルメドキュメンタリー番組「舌で味わう中国(舌尖上的中国)」の映画版「舌で味わうお正月(舌尖上的新年)」は28日、カンフー版予告動画を公開した。詠春拳(えいしゅんけん)搭、截、沈、標、黏などの技を、料理のたたく、すりつぶす、揉む、練る、切るなどと絶妙に結び付けている。実際に、映画の中にもカンフーの要素が盛り込まれるといい、武術と料理という伝統ある中華文化のコラボが展開される。新華網が報じた。
来年1月7日の公開まで残り10日を切り、北京でこのほど行われた特別上映では、エンディングで流される撮影のエピソードが終わると、会場が拍手喝さいとなったという。来場者からは、「ガチョウのローストを切ると、油が出てくるシーンは、よだれが出そうになった」、「心をこめて、時間をかけて一つの事をする姿には、とても魅力がある。全国を周遊して、映画に出てきた料理やデザート、おやつなどを食べてみたい衝動に駆られた」などの声が上がった。また、大糍、柚子酿などの珍しい食品の独特な作り方にも、会場は盛り上がり、蜜餞(果物のシロップ漬け)を使ったお茶が登場した時には、その場でスマホで検索していた観客もいたという。さらに、美食だけでなく、その背後にある「人情」も感動を呼び、「唾もいっぱい出てくるし、涙も滝のように流れた」との声も上がった。
同映画では、番組で総監督を務める陳暁卿氏が芸術監督を務め、李立宏(リー・リーホン)がナレーションを、阿鯤が作曲をそれぞれ務めている。
「人民網日本語版」2015年12月28日