吉林省長春市在住の周博さんは、今年のクリスマスに面白いプレゼントを受け取った。3Dプリンターで作成したクリスマスツリーと、雪の結晶の装飾品だ。周さんは、「3Dプリンターで作成されたクリスマスツリーは精巧かつ独得なデザインで、外で売られているものとは異なっており、まるでオーダーメイドか限定版のようだ」と述べた。新華網が伝えた。
3Dプリンターは中国でも近年よく知られるようになり、今では概念にとどまらず、製造業、医療、芸術などの分野に進出している。3Dプリンターは発展に伴い、製造業から民間用へと拡大し、多くの一般人の家庭に足を踏み入れている。
長春市の北東アジア文化科技創意パーク内に、3Dプリンター創意センターが設立された。ここには毎日3Dデザインのファンが集まる。ある人はアイデアを持ち込み、職員に設計図を書いてもらう。ある人は設計図を持ち込み、3Dプリンターを使い実物を作成する。
長春市民の李竜さんの子供は今年10歳で、ロボットの玩具が大好きだ。李さんも3Dプリンターなどのハイテクに興味を持っている。そこで親子はロボットの外観をデザインし、自宅用に購入した3Dプリンターで造形し、モーターを搭載した。手作りのロボットは、子供に喜ばれている。李さんは、「外で売られている完成品のロボットよりも、子供は手作りを好んでいる。この過程で子供の想像力と創造力が発揮される。3Dプリンターは子供の想像を現実化した」と述べた。
孫煕さんは長春市で美容エステサロンを経営している。賢い彼女も、3Dプリンターのアイデアを出した。「多くの人が眉アートメイク、鼻整形などのプチ整形をするようになった。3Dプリンターを使い整形後の様子を造形すれば、顧客は理解しやすくなる。私はこのアイデアを実現してくれる企業を探している」と話した。
このほど黒竜江省ハルビン市で開かれた、3Dプリンター産業発展フォーラムに出席した専門家は、「中国のデスクトップ3Dプリンターの品質は、今後5年ほどで米国を上回り、市場シェアが30%以上に達する見通しだ」と予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月28日