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JICA、中国へのボランティア派遣30周年 北京で記念式典

人民網日本語版 2016年01月10日14:38

式典の開幕式で挨拶するJICA中国事務所の佐々木美穂副所長挨拶を述べるJICAの柳沢香枝理事挨拶を述べる中国科学技術部(省)国際協力司の靳暁明司長 挨拶を述べる伊藤康一・駐中国臨時代理大使JICAの元ボランティア隊員が壇上で経験を語るJICAボランティア派遣30周年式典開幕式の様子
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JICAは北京で8日、中国へのボランティア派遣30周年記念式典を行った。中国科学技術部(省)国際協力司の靳暁明司長、伊藤康一・駐中国臨時代理大使、JICAの柳沢香枝理事、中日友好病院の王雲亭副院長らが式典に出席した。人民網が伝えた。

JICAは日本のODA(政府開発援助)実施機関として、途上国への「技術協力」「有償資金協力(円借款)」「無償資金協力」を担っている。ボランティアプロジェクトは重要な支援形式の一つで、1965年よりスタートし、これまでに途上国に約4万人のボランティアを派遣している。

JICA中国事務所の佐々木美穂副所長によれば、中国へのボランティア派遣は1986年に始まり、これまでに800人以上のボランティアが派遣され、日本語教育、医療・衛生、保健・リハビリ、教育・文化、農林水産といった様々な分野で活躍しているという。

靳暁明司長は挨拶の中で、「JICAのボランティアは中国各地に派遣されている。特に遼寧省、湖南省、広西チワン族自治区への派遣者が多く、現地の人々にも親しまれ、中日科学技術協力の名刺となっている。日本のボランティアは努力家で仕事熱心で、大きな成果を上げているため、各地で歓迎されている。日本のボランティアは現地の人々と『共に生活し、共に働き、共に考え』、科学技術協力・交流を促進しただけでなく、国民間の相互理解と相互融合を深め、両国の草の根交流にプラスの役割を果たしてきた。過去30年間、ボランティア派遣はJICAのその他の協力形式と同様に、中国の改革開放、経済社会の発展、科学技術の進歩に貢献を果たした」と述べた。

同日の式典では、数人の元ボランティア隊員が招かれ、自らのボランティア経験や収穫について語った。

坂本毅さんは1991年に中国に派遣された元ボランティア隊員で、内モンゴルのオルドスで日本語教育に携わった。3年間のボランティア期間中、坂本さんは純朴で情熱的な学生や現地の人々に触れる一方で、砂漠化という問題にも関心を寄せ始めた。ボランティア生活を終えて9年後、坂本さんは再びこの地に戻り、自らの資金で、かつての学生たちと共に砂漠緑化活動に取り組み始めた。彼は現地の資源を利用して日本市場向けに塩・重曹・麦飯石など内モンゴルの天然素材を販売する企業を立ち上げ、その売り上げを砂漠緑化に投入、「塩を売って緑を買う男」となった。すでに700ヘクタールの緑化を完了しており、現在は漢方薬など付加価値の高い農作物の栽培、有機肥料を使った有機野菜の栽培など、好循環の生態モデルを模索しているという。坂本さんは「25年前のボランティア経験が、今の砂漠緑化事業につながるとは思ってもいなかった。今後も若者に緑化活動への参加を呼びかけていく」と語る。

坂本さんは代表的な元ボランティア隊員だが、数多くのボランティア隊員の一人に過ぎない。ボランティアたちは皆、自らの技能と情熱をボランティアプロジェクトに傾けると同時に、人生における重要な財産を得ているのだ。

「三十にして立つ」とも言われるが、プロジェクトにとっての30年間は、さらなる成熟と完備を意味する。JICA中国事務所の佐々木副所長は最後に、「30周年記念式典にあたり、ボランティア事業を振り返り、中日友好の歩みをかみしめつつ、ボランティアプロジェクトおよび中日交流事業が、これをきっかけにより良い方向へと発展することを望む」と語った。(編集SN)

「人民網日本語版」2016年1月10日

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