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日本人ボランティア 「異国の地で学んだこと」

人民網日本語版 2015年11月30日18:15

 

 2013年10月、みぞれ混じりの冷たい雨が降る土地にやってきました。大きくてきれいだけど無機質で薄暗い空港。学校からの迎えの車は私を乗せて走りだします。空港から少し離れると何もない、まさに荒野が広がっており、土がむき出しになった山の前をロバ車が走ります。北京では見なかったこの光景に、「ああ、本当に異国にやってきたんだな」と実感しました。任地の撫順は想像していたよりも都会で驚きましたが、埃っぽく小汚い路地は私の心を不安にさせました。

 任地の撫順市にやってきた日のことを思い出してみました。つい昨日のことのようですが、もう2年が経ったのかと思うとなんとも言えない気持ちになります。

 私の任地は遼寧省撫順市朝鮮族第一中学。中学校1年生から高3年生までが日本語を学んでいます。生徒は朝鮮族が多いですが、漢民族や満州族の子もいます。民族分け隔てなく、みんな兄弟のように仲がいいです。

 私がこの2年間で気をつけたことはたった2つでした。

 ひとつは協力隊の活動を特別なものだと思わず、仕事だと思って向き合うこと、広く言うと自然体でいること。もうひとつは既存の価値観で判断しないことでした。


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