解説

クラウドコンピューティング

「概説」

クラウドコンピューティングは、インターネットに基づく計算方式である。この方式を用いれば、共有されるソフトウェア・ハードウェア資源と情報を必要に応じてコンピューターやその他の設備に提供できる。クラウドコンピューティングはまた、世界の各大型検索エンジンとブラウザでデータを収集・処理する際の中心的な計算方式でもある。

単純なクラウドコンピューティング技術はすでに、ネットワークサービス上のあらゆる場所に見られ、知られている。検索エンジンやネット上のメールは、使用者が簡単なコマンドを入力するだけで大量の情報が得られる。だがクラウドコンピューティングサービスは将来、資料の収集だけではなく、各種の計算技術やデータ分析などのサービスをユーザーに提供することになる。クラウドコンピューティングによって、手元のパソコンとネットワークを使えば数秒以内に数千万バイトから数億バイトの情報を処理できるようになり、スーパーコンピューターに比肩する高機能のネットワークサービスや、より多くより複雑な情報計算サポートを受けられるようになる。DNAの構造分析やゲノムシークエンス、がん細胞の解析でも応用が期待できる。

クラウドコンピューティングの長所としては次の数点が挙げられる。

（1）安全。信頼性と安全性が最も高いデータ保存センターを提供するクラウドコンピューティングでは、データ紛失やウイルス侵入などのトラブルをユーザーが心配する必要がなくなる。

（2）便利。ユーザーサイドの設備に対する要求が低く、便利に使用できる。

（3）データ共有。異なる設備間のデータとアプリケーションの共有が簡単に実現できる。

（4）無限の可能性。クラウドコンピューティングはネットワーク使用にほとんど無限の可能性を与える。

関連ニュース