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茨城県つくば市でテクノロジー会社を立ち上げた王波社長 中日交流にも熱意

人民網日本語版 2016年10月20日15:24

回診用X線撮影装置を紹介する王社長単3電池で使える小型X線検査装置小型線量計・読取器を紹介する王社長と従業員
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筆者は18日、日本の「シリコンバレー」と称される茨城県つくば市を訪問し、つくばテクノロジー株式会社の王波代表取締役社長を取材した。同社はつくば市の中心街にあるものの、目立つ建物ではなく、周囲もとても閑静だった。人民網が報じた。

学者型の企業家である王社長は、誠意があり、とても親切な人だった。まず、同社の概要を紹介してもらった。同社は、2005年に設立された新興ハイテク企業で、非破壊検査装置の開発・製造・販売を主な業務としている。非破壊検査とは、機械部品や構造物の有害なきず(デント、ニック、スクラッチ、クラック、ボイドなど)を、対象を破壊せずに検出する技術のことで、材料や部品、設備などの対象内へ放射線や超音波、赤外線、電磁波などを入射して、きずを検出したり、化学・物理パラメーターを検査したりする。各製造業界の品質管理において、非破壊検査は、非常に重要な役割を果たしてきた。

同社は比較的新しい企業で、規模も小さいものの、世界一流の技術を誇っている。その創始者である王社長は、研究開発において際立った功績を収めているため、中日両国でさまざまな賞を受賞している。例えば、10年8月には「中国僑界(イノベーション成果)貢献賞」を、11年11月には中国国務院僑務弁公室「重点華僑華人起業チーム」の称号・援助を、14年2月にはジャパンベンチャーアワード中小機構理事長賞を、15年11月には「ものづくり日本大賞」優秀賞を、16年3月には、電子情報技術産業協会(JEITA)第1回JEITAベンチャー賞を、それぞれ獲得した。

王社長は、陝西省勉県出身で、1982年7月に西安電子科技大学の電子エンジニアリング学部を卒業し、そのまま同大学の教壇に立つようになった。その後、93年9月に博士学位を取得するために筑波大学に留学し、CTやMRIなどの機器から得たデータの再構成や画像処理などを研究した。99年3月には、情報通信研究機構(NICT)に移籍して、遠隔医療手術に関わる高速3次元医療画像再構成と処理を研究し、01年1月には産業技術総合研究所(AIST)に移って、スマート・インテリジェント材料や非破壊検査技術の研究開発に携わった。そして、05年7月につくばテクノロジー株式会社を設立した。

その他、王社長は中日交流事業にも熱心に携わっており、15年6月には、全日本陝西経済文化交流協会を立ち上げて、常務副会長に就任した。つくば市には華僑・華人が約4000人おり、うち、修士学位以上の学歴を有するハイエンド人材が1000人以上いる。現在、王社長はつくば華僑華人聯誼会の立ち上げを計画している。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年10月20日

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