北京冬季オリンピックの招致成功から約2年が経った今、中国体育科学学会、河北省体育局、張家口市崇礼区政府の共同主催による「2017年科学技術冬季五輪フォーラムとスポーツ科学技術製品展示会」が28日、科学技術冬季五輪に知力面でのサポートを提供することを目的として、崇礼区で開催された。同会の参加者は、科学技術をふんだんに盛り込んだ冬季五輪に関する紹介と討論を繰り広げた。新華社が報じた。
中国体育科学学会の段世傑・理事長は、「少し前、冬季五輪組織委員会、国家体育総局、北京市科学技術委員会、河北省科学技術庁は、科学技術部(省)の「科学技術冬季五輪2022行動計画」に盛り込まれた要求に基づき、科学技術冬季五輪重点項目実施方案を共同で編纂した」と紹介した。
北京五輪組織委員会全体計画部の徐達・元部長は、「安全・信頼・低コストは、科学技術冬季五輪の魂といえる。我々の先進技術を冬季五輪で『披露』するためには、安全と信頼を保障し、可能な限りコストダウンに努める必要がある」と指摘、以下の通り続けた。
「冬季五輪競技の3分の2は屋外競技であり、科学技術を駆使して気象における問題を解決することが、我々にとって最重要課題となっている。また、時間計測システム、新材料、水資源のリサイクル利用といった問題も、科学技術による解決が必要だ」。
国家体育総局冬季スポーツ管理センターの趙英剛・元センター長は、「我々は、最先端の科学技術を、気象・造雪・ケーブルカー、ワックス、照明、冷却、除湿、スマート・スケートリンクなど各方面に運用しなければならず、それが実現して初めて、半分の労力で倍の成果を挙げることが可能となる。」と述べた。
中国工学院の趙沁平・院士は、「バーチャル・リアリティーと冬季五輪を組み合わせる必要がある。例えば、バーチャル・リアリティー・システムを構築することで、ウインタースポーツ・トレーニングを支援し、冬季五輪安全対策方案や応急試案の制定や演習に役立てることができる」と提案した。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年8月1日
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