人工知能(AI)は2017年もその人気に衰えを見せず、2018年もこの人気が続くと見られている。人工知能については、明るい見方をする人々もいれば、将来的な人間との関係を憂慮する人々もいる。
テンセントブラウジングインデックス(Tencent Browsing Index)はこのほど、テンセントブラウジングサービス(Tencent Browsing Service)の閲覧や検索などのデータに基づき、キーワードの加重平均を行うことによって総合的な人気ワードを割り出し、「2017年人工知能分野の人気ワードトップ10」を正式に発表した。
第1位 ロボット
ロボットは、自動的に作業を行うことができる装置または機械を指し、人間の指示に従うことも、予め設定されたプログラムに従って作業することもできる。また、人工知能技術により定められた基準に沿って作業することも可能。2017年10月25日、サウジアラビアの首都リヤドで開催されたイベント「フューチャー・インベストメント・イニシアティブ」では、「ソフィア」という女性型ロボットにサウジアラビアの市民権が与えられた。これにより、ソフィアは史上初の市民権を得たロボットとなった。
第2位 チップ
人工知能やIoT、5G、スマート・シティーなどの新しいコンセプトが実践に移されるにつれて、キャリアとしてのチップは一層重要になり、市場ニーズの高まりも顕著となっている。人工知能市場がスピーディな発展を見せている今日、人々はディープ・ラーニングを用い、エネルギーの消耗がより少なく、処理速度がより速いチップの開発に取り組んでいる。コンピューター集約型の新技術である人工知能は、初期段階では通常のチップでもスピーディな発展を遂げることが可能だが、後期においては専門的なチップがなければ市場を手にすることは難しい。
第3位 仮想現実(VR)
仮想現実(VR)は、ここ数年現れたハイテクノロジー。仮想現実は、コンピューターの中に仮想的な世界を作り上げ、ユーザーの五感を含めた感覚を刺激することにより、あたかも現実のように体験させる技術だ。
第4位 顔認証
顔認証でスマホのロックを解除したり、ログインや支払いの決済を行ったりするといったように、2017年において顔認証技術はすでに人々にとって見知らぬ存在ではなくなった。顔認証技術を利用した初の「微信(WeChat)アプリによるオンライン身分証」が先日、広東省で試験的に発行された。安全管理コントロール分野においてだけでなく、セルフ・サービス分野においても、顔認証は人々の生活に浸透しつつあり、より多くの便利さと安全をもたらしている。
第5位 自動運転
自動運転はスマート自動車の一種であり、車輪型の移動ロボットとも呼ばれている。主に、車内のコンピューター・システムをはじめとする機器で自動運転を実現する。自動車に搭載したセンサーで路面状況を感知し、走行ルートを自動的に割り出して予定の目的地に到着する。
第6位 拡張現実(AR)
拡張現実(AR)とは、コンピューター技術を利用し、現実空間に付加情報を表示させ、現実世界を拡張させる技術のこと。ARシステムは、現実世界と仮想情報を統合させたり、リアルタイムでの意思疎通、三次元空間への仮想情報の付加という3つの顕著な特徴を備えている。
第7位 AlphaGo
AlphaGoはグーグル傘下のDeepMind社が開発した囲碁の人工知能プログラム。囲碁の世界的なチャンピオンにも勝利をおさめ、2016年末から2017年初まで、AlphaGoは中国の囲碁サイトで「Master」という名前で登録し、中日韓のプロ棋士数十人と対戦し、60局連勝無敗の戦績をあげている。また2017年5月27日には柯潔プロ棋士と対戦し、勝利を収めた。
第8位 マシンラーニング
AIはスマート・マシンを作り上げる技術であり、マシンラーニングはこうしたマシンをよりスマート化させる。AIはマシンラーニングを通じて初めて実現されることになる。分かりやすく言うと、マシンラーニングは非常に複雑なコンピューティングや技術を通じて、マシンまたはシステムの中で人間の行動を構築していくことを指す。
第9位 車載ネットワーク(IoV)
アクセンチュアのデータによると、中国の車載ネットワーク(IoV)市場は2025年に、2162億ドルに達すると見ている。IoVとは、自動車に搭載した電子タグや無線周波などの認識技術によって、全ての自動車の情報を抽出し、活用することを実現し、さらに異なる目的によって全ての自動車の運転状況を監督し、総合的なサービスを提供するシステム。
第10位 スマートステレオ
2017年、スマートステレオの人気は高く、インターネットの大手企業はスマートステレオ製品を相次いで打ち出した。スマートステレオのコア技術は音声認識技術だ。ユーザーの「音楽を再生してください」や「デリバリーを注文したい」といった指示を認識することができる。(編集HQ)
「人民網日本語版」2018年1月10日
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