中国中央テレビ局(CCTV) のドキュメンタリー番組「如果国宝会説話(Every Treasure Tells a Story)」シーズン2の発表会が14日、中国国家博物館で開催された。シーズン2では、戦国時代から秦・漢時代の国宝25点が紹介される。また、文明に対して包容的で、文化を新たな視点から見るという姿勢を引き継ぎ、若者に合わせた表現方法で若者に国宝の魅力を感じさせ、文化財が残してくれた中華文明史に基づいた内容とする。
「Every Treasure Tells a Story」シーズン2では、国宝の思想、文化、テクノロジーの3分野の文明を紹介し、どの分野においてもレベルアップしている。まず、紹介される文化財の範囲が一層広がっている。ジャンルがバラエティーに富むようになっており、陶器、玉器、青銅器に加えて、漆器、石刻、竹簡、絹織物などの文化財が新たに加わり、戦国時代から秦・漢時代の発展、変化が描写されている。次に、文化遺産関連機構が番組製作に緊密に協力している。今回は中国全土の博物館50館以上が撮影に参加している。その他、新技術の応用が一層強化されている。例えば、高解像度3Dデジタルスキャン、高解像度平面情報収集、表面のマクロな傷跡を検出する技術、デジタル拓本、マルチスペクトル採集などで、最新の技術を駆使した映像を楽しむことができる。
多くの人にとって親しみやすいデザインだったシーズン1のポスターは好評を博した。シーズン2のポスターも、文化財の堅苦しいイメージを払しょくするものとなっている。例えば、跪射俑(きしゃよう)の下に「謙虚に」という意味の「放低自己」と書かれたポスターや、青銅器・長信宮灯(ランプ)の下に「あなたをライトアップ」という意味の「照着你」と書かれたポスター、山にかかる折り重なった雲が表現される青銅器・錯金銅博山炉の下に「クラウドコンピューティング」という意味合いの「雲的計算」と書かれたポスター、曾国の王・曾侯乙が使っていた古代中国の打楽器・編鐘の下に流行語の「Duang」が書かれたポスターなどだ。
映像編集を見ると、シーズン2は一層ニューメディア化されており、一層リズム感あるバックミュージックで若者が親しみやすいようになっている。CCTVの張寧・副総編集長は、「当番組のファンは、90後(1990年代生まれ)や00後(2000年以降生まれ)の若者、学生も多く、ネット上にはそれらの若者による称賛の言葉があふれている。シーズン2がバージョンアップしたポイントは、一般の人、若者が一層親しみやすい内容になっている点で、多くの若者が文化財を通して一層中国を理解することになるだろう」と期待感を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年7月17日
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