中国国家文物(文化財)局はこのほど、海外の盗難文化財データベースを発表した。海外の盗難文化財が中国に持ち込まれ流通するのを防ぐのが狙いだ。同局は、「今後、文化財の輸出入審査を行う各当局や各省級文化財当局に、海外の盗難文化財の疑いがある文化財の輸出入や流通の監督・管理を強化するよう指示する」としている。北京日報が報じた。
近年、国際条約、二国間協定、了解覚書の枠組みなど、中国はさまざまな方法を総合的に活用し、違法に海外に流出した複数の文化財の中国返還を実現してきた。例えば、米国やスウェーデン、オーストラリア、カナダなどの政府と規則に基づいて連携し、違法に流出した文化財26点の中国返還を実現した。また、フランス国立博物館とコレクターとの交渉を通して、甘粛省大堡子山から盗まれた金の装飾品の中国返還を実現したほか、交渉の末、同国のコングロマリットであるケリングが円明園十二生肖獣首銅像の鼠(ねずみ)と兔(うさぎ)の頭部を寄贈するに至った。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年4月23日
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