国家国防科技工業局月探査・宇宙事業センターは15日、月探査機「嫦娥4号」の着陸機と月面ローバーのデザインを初公開した。科技日報が伝えた。
嫦娥4号の任務は2018年12月の実施を予定しており、探査機の月の裏面での軟着陸、巡視・調査を初めて実現する。月の自転周期はちょうど公転周期と同じで方向も近いことから、人類は地球上で月の表しか見えず、裏を見ることができない。この60年に渡り人類は100以上の月探査機を打ち上げ、うち65が月面着陸機だったが、月周回衛星と有人宇宙船「アポロ」しか月の裏側を見たことがない。
同センター主任、月探査事業副総指揮の劉継忠氏は、「月の表側の着陸とは異なり、裏側での軟着陸と巡視・調査は、プロジェクト技術及び宇宙科学の二重の飛躍・革新だ。計画では嫦娥4号の着陸機と月面ローバーは、2018年12月に打ち上げられる」と述べた。
月の裏側の巡視・調査任務を担当する嫦娥4号の月面ローバーは、嫦娥3号の「玉兎号」のデザインをほぼ継承する。ただし裏側の複雑な地形条件、中継通信の新たな需要、科学目標の実需に基づいた改良、ペイロードの配置調整を行っている。
同センターが主催する月探査事業嫦娥4号任務月面ローバーの名称世界募集活動も同日スタートした。最終結果は10月上旬に発表される。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年8月16日
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