中国科学院雲南天文台が23日に発表した情報によると、同天文台応用天文研究チームは長期的な月レーザー測距技術の研究により、22日夜に重大な進展を実現した。研究者は1.2メートル望遠鏡レーザー測距システムを使い、月面反射器「Apollo-15」から返されたレーザーパルス信号を捕捉し、中国初の月レーザー測距を実現した。新華社が伝えた。
情報によると、月レーザー測距はレーザーパルスの地上観測基地・月面反射器間の往復時間を正確に測定することで、地球と月の距離を導き出すこと。地球・月間レーザー測距は一種の総合技術となり、レーザーや光電探査、自動制御、宇宙軌道など多くの学科と分野を網羅する。これは地球と月の距離を測定する上で、精度が最も高い技術手段となる。その観測資料は天文地球動力学や地球・月動力学、月物理学、引力理論の検証など、多くの学科の研究において重要な価値を持つ。
世界で月レーザー測距に成功している国は、米国とフランス、イタリアのみ。同天文台による今回の成功は、中国の同分野の空白を埋め、中国の「天琴計画」の実施を測距技術でサポートすることを可能にしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年1月24日
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