中国では女性の所得や購買力が向上しているのを背景に、「ウーマノミクス」が現在、台頭しつつある。では中国人女性たちの旅行にはどんな特徴があるだろうか? 「三八婦女節」(国際女性デー)に合わせて発表された旅行サイト・Lvmama.comの「2019女性ユーザー観光消費報告」によると、女性の旅行先選択にショート動画が大きな影響を与えるようになっているほか、博物館が女性の間で人気を博していることが明らかになった。北京晩報が報じた。
同報告によると、過去1年間で同サイトの女性ユーザーと男性ユーザーの割合は6:4だった。男性よりも、女性は友人と旅行に行ったり、連休と土日などを有給休暇で繋いで旅行に行ったりすることを好むほか、旅行先を選ぶ際には、SNSやショート動画の影響を大きく受ける傾向が見られた。女性に人気の海外旅行先は日本、タイ、香港地区、シンガポール、ベトナム、マレーシア、インドネシア、ニュージーランド、米国、カンボジア。一方、人気の国内旅行先トップ10は、三亜、麗江、大理、廈門(アモイ)、成都、西安、重慶、上海、北京、杭州となっている。
女性の旅行消費コンテンツを見ると、ネットで大きな話題になっている場所のほか、文化観光も女性の間でブームになっている。過去1年間で国宝を紹介する大ヒットバラエティ番組「国家宝藏(NATIONAL TREASURE)」が放送されたほか、各地の博物館が続々と文化展を開催し、より多くの女性が、博物館やその所蔵品の背後にある文化的要素に注目するようになっている。故宮博物院や湖南省博物館、秦始皇兵馬俑博物館、上海博物館、陝西歴史博物館などが、若い女性の間に人気を博している。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月13日