「全国文物(文化財)局長会議」が8日に開催され、現時点で中国全土の博物館総数は5136館に上り、2018年に全国の博物館で開かれた各種展示は2万回以上、約10億人が博物館を訪れたことが明らかになった。このように博物館を見学することは、中国人の日常的なライフスタイルの一部となりつつある。人民日報が伝えた。
文化財保護局は、2018年においてその改革を大幅に強化し、「文化財保護利用改革を強化するための若干の意見」や「革命関連文化財保護・利用実施プロジェクト(2018-2022年)に関する意見」などを相次ぎ発表し、これらは文化財分野における一里塚的な意味合いを持つ政策文書となった。
文化財の安全に関して、国家文化財局は2018年、公安部(省)と共に「全国文化財関連犯罪撲滅特別行動」を展開し、関連事件851件を解決し、犯罪グループ173グループを摘発し、犯罪容疑者146人を逮捕、文化財6877点を押収した。また、逃走中の公安部第3弾A級指名手配犯10人全員の身柄を拘束した。
国家文化財局の劉玉珠局長は、「国家文化財局と各地がここ数年、直接監督・処理した文化財関連違法事件のうち、法人による違法事件の割合は約80%を占め、違法行為の黙認や軽すぎる処罰といった問題が顕著だった。法人による重大違法事件の中には、妥当な調査・処分が行われなかったものもあった」と指摘した。
国際協力については、海外との文化財交流協力は日増しに充実している。中国とフランス・英国・シンガポール・タンザニア・イタリア・アルゼンチンの各国は、文化遺産分野での二国間合意を締結し、危機に瀕している文化遺産に対する保護のための国際基金に寄付し、基金管理に参加している。考古関連の海外協力の規模も次第に拡大し、海外協力考古プロジェクト40項目は、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南米24カ国・地域を網羅している。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年1月14日
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