■日韓の摩擦解消は非常に困難
日韓の「貿易戦争」は米日韓中各国にどのような影響を及ぼすのだろうか。樊氏は「韓国の対話提案に対して、日本は現時点で前向きな反応をしていない。したがって、日韓関係は一定期間悪化し続けるかもしれない。経済レベルの影響も明らかになるかもしれない。審査結果に不確定性がある以上、韓国企業も他の選択肢を検討せざるを得ない。日韓の経済関係に影響が出るだろう」と指摘する。
日本が対韓輸出規制措置を打ち出した後、韓国側は支援を求めて米国に人員を派遣した。米国のデイヴィッド・スティルウェル国務次官補(東アジア・太平洋担当)も17日に訪韓した際「韓日はともに米国の親密な同盟国であり、米国は両国の摩擦解消を全力で支持する」と表明した。これについて樊氏は「G20サミット会期中に米日韓の首脳会談が行われなかったことから見て、日韓摩擦は米日韓協力にすでに一定の影響を与えている。だが現時点では少なくとも公のレベルでは米国が日韓の紛争に介入する実際の行動は見られない。この件が米日韓の実質的協力に影響を与えることがあれば、米国は今後表に出て介入するかもしれない」と指摘する。
中国は一貫して中日韓の経済協力の強化を主張している。日韓の貿易摩擦が中日韓経済協力に多かれ少なかれ影響を与えるのは必至だ。樊氏は「日韓が争い合うという状況は、中日韓の経済協力プロセスにとって、多かれ少なかれ障害となる。日韓関係の行方をわれわれは緊密に注視する必要がある」と語る。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年7月19日