今年は中朝国交樹立70周年だ。この歴史的時期に、金正恩朝鮮労働党委員長(国務委員長)の招待に応じて、習近平中共中央総書記(国家主席)が20、21両日に朝鮮民主主義人民共和国を国賓訪問する。習総書記は訪朝を前に朝鮮の労働新聞など主要メディアへの寄稿で、今回の国賓訪問に対して「友情を継承し、新たな章を書き継ぐ」との素晴らしい望みを表明した。(文:鄭継永・復旦大学朝鮮韓国研究センター長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中朝両国は地理的に近く、文化が似ており、心が通じ合う。良き同志、良き隣国として、中国は金委員長の正しい政策決定と関係各者の互いの努力の下、朝鮮半島の対話という大勢がすでに形成され、朝鮮半島問題の政治的解決が得難い歴史的チャンスを迎え、国際社会の一致した賛同と期待を得ていることを見て嬉しく思っている。国際情勢がどう変化しようとも、朝鮮との友好協力関係を揺るぎないものにし、発展させるという中国の党と政府の断固たる立場が変わることはない。中国側は金委員長が朝鮮の党と人民を率いて新戦略路線を貫徹実行し、経済発展と民生改善に力を集中し、朝鮮の社会主義建設の新たな、さらに大きな成果を推進することを断固として支持する。中国側は朝鮮の同志と手を携えて努力し、地域の長期的な安定と平和を実現する大計を共に立てることを望んでいる。
中朝の伝統的友情の新たな章を記す。習総書記と金委員長が共に率いて、推進する中、70年間の輝かしい道程を歩んできた中朝関係は、すでに新たな歴史的出発点に立ち、新たな生命力と活力にみなぎっている。中朝の戦略的意思疎通は常態化と制度化へ向かっている。人的・文化的交流では、中朝両国は安定を保ち続けており、既定の協力事業を一歩一歩実行に移し、民間の友好的往来を日増しに拡大し、教育・文化・スポーツ・観光・青年・地方・民生など各分野の交流や協力を拡大し続けている。2018年3月以降の1年足らずの間に、習総書記と金委員長は4回顔を合わせ、中朝関係、朝鮮半島情勢などについて踏み込んだ意見交換をし、一連の重要な共通認識にいたり、中朝関係の新たな章を開いた。中朝友好のたいまつは世々代々伝えられ、消えることがない。戦略的意思疎通と交流・相互参考の強化は、中朝の伝統的友情に新たな内包を与える。友好的交流と実務協力の強化は、中朝関係の発展に新たな原動力を注入する。意思疎通・対話と調整・協力の強化は、地域の平和・安定に新たな局面を切り開く。
70年間力を合わせて困難に打ち勝ち、錬磨前進してきた。中朝両国及び両国人民は共に苦難の中から歩いてきたのであり、国際情勢がどう変化しようとも、われわれ両党及び両国人民は中朝の伝統的友情をしっかりと継承し、発揚するだろう。われわれには先人達の栄えある伝統を継承し、時代の発展の要請と両国人民の共通の願いに従い、中朝の友情の新たな章を書き継ぎ、両国関係が新たな時代において新たな発展を得て、両国人民によりよく幸福をもたらす後押しをし、地域さらには世界の平和・安定・繁栄を促進する自信と能力がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年6月20日