2020年の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)がまもなく開幕する。例年の全国両会とは何が異なるのか?どのような注目点があるのか?
■取材方式に多少の変更
今年の全国両会は北京駐在の各国記者の一部を取材に招くが、中国大陸部外の記者を一時的に招くことはしない。主にインターネット、ビデオ、書面などで取材を行う。各回の全体会議はテレビ生中継または写真と文章によるネット配信を行う。プレスブリーフィング、記者会見、「代表通路」「委員通路」「部長(閣僚)通路」等の取材活動はビデオ方式で行われる。
■注目点1:新型コロナウイルスの感染防止・抑制
次の段階において、いかにして常態的な感染防止・抑制を力を緩めずにやり遂げ、公衆衛生システムの整備を推進するか。いかにして感染症との闘いにおける国際協力を強化するか、関係する決定と趨勢等。
■注目点2:今年の経済・社会発展目標
今年の政府活動報告は経済・社会発展目標をどう定めるか。GDP成長率をどう設定するか、雇用、所得、環境保護面の課題をどう定めるか等。
■注目点3:貧困脱却の難関攻略
いかにして貧困脱却の難関攻略の目標を期限内に首尾よく達成し、感染症のもたらした試練に有効に対処するか。
■注目点4:小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成
いかにして小康社会の全面的な完成という目標の達成を確保し、新たな段階のために良好な基礎を固めるか。
■注目点5:民法典草案
民法典草案は国民生活の衣食住と交通、生産経営などをカバーし、多くの内容が審議の焦点となる。
■注目点6:民生の保障
さらに中小企業の費用負担を減らして困難を解決し、市場の回復に助力し、雇用機会を増やす。新たな原動力の成長を促進し、サービス業の高度化を後押しし、困難層の保障を強化する。
■注目点7:外部環境への対応
中国の外部環境は日増しに複雑化している。今後どのような対外政策を取り、国際関係をいかに処理するか。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年5月20日