中米の新型コロナ対策協力を力の限り阻むポンペオ氏の行動に強い警戒が必要

人民網日本語版 2020年04月30日11:41

世界中に拡大する新型コロナウイルス感染症は人類にとって命の危機であり、団結と協力の力によって試練に立ち向かい、迅速に行動する必要がある。だがポンペオ国務長官に代表される米国の一部の政治屋は様々な場で頻繁に嘘をついて中国を非難し、感染症が米国社会の心理にもたらした衝撃を利用して、その長期にわたる過激で危険な対中政策を売り込むことを急いでいる。(人民日報「鐘声」国際論評)

米国内では、ポンペオ氏は米国の感染症対策において全く功績がなく、最大限の力を対中非難に用い、「可能」な偽りの設定を繰り返し用いて、政治ウイルスを撒き散らし、中国を中傷していると指摘するアナリストが少なくない。

感染症の危機を前に、中国は一貫して公開性と透明性及び責任ある姿勢に基づき、最も全面的で厳格かつ徹底的な感染防止・抑制措置を講じて、感染の拡大を全力で抑え込み、国際的な感染防止・抑制協力を積極的に繰り広げてきた。感染防止・抑制における中国の努力と役割を、国際社会は自ずとよく分かっている。その反対に、守るべき一線をなくしたポンペオ氏の様々な言い逃れは、米国の道義を大きく損なうだけだ。ポンペオ氏は以前、G7外相会議で中国に汚名を着せるウイルス呼称を押し付けようとして、同盟国から一様に阻止された。ある欧州の外交官はメディアに「ポンペオ氏の要求は『レッドライン』に抵触する。欧州がこのようなウイルスの命名とその伝えようとするメッセージに同意することはあり得ない」と表明した。米国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めたスーザン・ライス氏はより直接的に「余りにも恥ずかしい!」と論評。ウイルスはどの場所でも出現し、世界の隅々に広がりうることを強調した。

連日にわたり世界保健機関(WHO)にいわれなき中傷を加えていることで、典型的なポンペオ氏の外交的挑発が再びあらわになった。国際社会は米国がWHOへの資金拠出を停止することに一様に反対しているが、ポンペオ氏は責任逃れを続け、WHOには「根本的改革」が必要であり、米国が資金拠出を再開することは永遠にないかもしれないと言っている。全世界が公衆衛生上の危機に直面している時にWHOをこのように蝕むのは、世界の協力を根底から崩すに等しい。

現在の感染症との戦いにおける国際協力にポンペオ氏の様々な言動が与える害の深さは言うまでもない。全世界の公衆衛生上の危機を前にして、国際協力が少しでも滞ることは、それだけ多くの命の危険が増すことを意味する。米国務次官補を務めたトーマス・カントリーマン氏はポンペオ氏の手法を「まずい政策だ」と言い、「全ての国々と情報交流と最良のやり方の面で協力を強化することが、米国人の命を救う」と指摘する。

ポンペオ氏は感染症との戦いにおける中米協力を力の限り阻止しており、中国との戦略的対抗を強化する闇の心理には特に強い警戒が必要だ。実際にはすでに多くの国際ウォッチャーが、米国が国家安全保障戦略をほぼ完全に大国との競争に集中させているために、国際秩序の健全で安定した発展が厳しい試練に直面していると指摘している。

国際社会の識者は「米国の敵はウイルスであり、ひたすら他国のイメージを悪くし、非難していては、さらに多くの人命が失われるだけだ」と厳しく忠告している。世界の団結にトラブルをもたらし、妨害するのを早く止め、感染症との戦いにおいて各国との協力をしっかりと強化することこそが、米国と世界の人々に責任を負うことであり、唯一の正しい道だ。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年4月30日

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