15日、NLD本部を封鎖したミャンマー軍警(中国中央テレビ)
中国の陳海・駐ミャンマー大使は15日、現在のミャンマー情勢について同国の主要メディアの書面インタビューに応じた。在ミャンマー中国大使館の公式サイトが伝えた。
陳大使は、「今回ミャンマーの政局に生じた変化を、中国側は事前に知っていたわけではない。国民民主連盟(NLD)とミャンマー国軍はいずれも中国と友好的関係にあり、現在生じている事態は中国の望むものでは全くない。中国はミャンマー各者が憲法と法律の枠組み内で意見の相違に適切に対処し、政治と社会の安定を維持することを望む」と明言。
さらに、「ミャンマー情勢に対して、中国は現在建設的役割を発揮している。その核心は対話の促進だ。最近、数多くのミャンマー市民が街頭でデモ活動を行っている。中国は彼らの声を知っており、中国側の対話促進の取り組みも、彼らの理にかなった訴えを反映している。各者が冷静さと自制を保ち、対立や緊張を激化させるような事をしないよう望む。現在の情勢下では、特に暴力を用いてはならず、民衆の基本的権利を擁護する必要がある」とした。
また、中国とミャンマーの関係に関するネット上のデマに反論。「中国が飛行機で技術者をミャンマーに送り込んだ、中国がミャンマーのファイアウォール構築を支援している、中国兵がミャンマーの街頭に出現したなどという噂は全くのでたらめであり、非常におかしな話だ」と述べた。
陳大使は、「このようなデマがこれ以上出てこないことを望む。中国の民衆はこうした問題を大変注視しており、多くの人々がミャンマー国内で上がった奇怪な論調に不満を抱いている。ミャンマーの民衆が事の是非をはっきりと区別し、政治的に利用されて両国民の友好感情に影響が生じるのを防ぐよう望む」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年2月18日