米日印豪が中国の「ワクチン外交」を念頭に会議? 外交部のコメント

 2021年03月11日13:32

外交部(外務省)の10日の定例記者会見で、趙立堅報道官が「ワクチン外交」に関する質問に答えた。

【記者】報道によると日本、米国、オーストラリア、インドが12日に首脳会議を開き、発展途上国へのワクチン援助の強化について合意するとみられる。これは中国の「ワクチン外交」を念頭に置いたものだとする声がある。これについて中国側としてコメントは。

【趙報道官】中国は国際的なワクチン協力の先頭に揺るぎなく立っている。我々はすでに10数か国とワクチン開発・生産協力を行い、100か国余りの10万人以上のボランティアが参加している。17種類の中国製ワクチンが臨床試験段階に入り、60数か国が中国製ワクチンの使用を承認している。中国製ワクチンの安全性と有効性は各国で幅広く認められつつある。我々はワクチン接種の相互認証のフィージビリティとオペレーションについて各国と検討したいとも考えている。

中国は断固としてワクチンの公平な分配の「先鋒隊」であり続ける。中国は世界保健機関(WHO)の「COVAX」に参加し、第1陣として1000万回分のワクチンを提供し、発展途上国の差し迫ったニーズに供することを明確にした。中国は、現在までにすでに差し迫って必要とする69の発展途上国にワクチンを援助すると同時に、43か国にワクチンを輸出している。また、我々は国連の呼びかけに応じて、各国の平和維持(PKO)要員にワクチンを寄贈している。我々は国際オリンピック委員会(IOC)と協力して、五輪に参加する選手達にワクチンを提供したいとも考えている。中国のワクチンが新型コロナウイルス感染症との世界の闘いにさらに多くの自信と希望をもたらすことを希望する。

中国は公共財であるというワクチンの「第一属性」を断固として堅持する。我々はワクチンを開発後に国際公共財とすること、特に発展途上国におけるアクセシビリティとアフォーダビリティを高めるべく努力することを約束した。我々は言ったことは実行する。

すでに世界では各種のワクチンが流通している。どのワクチンを選ぶかは各国が自ら決めることだ。中国製ワクチンであれ、外国製ワクチンであれ、安全で信頼できさえすれば良いワクチンだ。我々は「ワクチン・ナショナリズム」に反対し、「ワクチン接種格差」をもたらすことを受け入れず、ワクチン協力を政治利用するいかなる企ても阻止する。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年3月11日 

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