中国が五カ年計画を策定する理由 (2)

 2021年04月13日09:35

2021年3月24日、陝西省漢中市で競うように咲き誇る菜の花畑を駆け抜ける高速鉄道(撮影・唐振江/人民図片)

また、五カ年計画によって、壮大な青写真と具体的目標の結合が実現した。各発展段階によって、直面する情勢や課題は異なる。このため、情勢の変化に基づき主要な矛盾を正確に把握し、重点目標を確定する必要がある。第14次五カ年計画綱要は「新発展段階に立脚し、新発展理念を貫徹し、新発展構造を構築する」ことを要求しており、国内外の情勢の変化に順応し、極めて強い現実的的確性と時代的使命感を備えている。単位GDPエネルギー消費量の拘束性指標(必ず実現しなければならない目標)の確立、「革新駆動型発展の堅持」、「デジタル中国の建設」などはいずれも世界的な科学技術発展の大きな趨勢に適応しており、質の高い発展という第14次五カ年計画期間の必要性とも合致している。五カ年計画は目標指向と問題指向の統一、戦略性と実施可能性の統一を堅持していると言えるだろう。

そして、五カ年計画には、中国国民の共通の意志が体現されている。五カ年計画を策定する際には、毎回各方面の意見や提案を幅広く聴取する。これは民意を十分に伝えるためのプロセスであり、社会的コンセンサスを形成するプロセスでもある。中国政府は第14次五カ年計画の策定において、「社会の期待、大衆の知恵、専門家の意見、現場の経験を十分に汲み取る」ことを強調した。企業家座談会、経済・社会分野専門家座談会、科学者座談会、教育・文化・保健・スポーツ分野専門家座談会などを通じて、第14次五カ年計画期間の経済・社会発展について各方面の意見や提案を聴取した。五カ年計画は人々中心の発展思想を堅持し、無数の人民大衆の知恵と力を結集したものとなっている。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年4月13日

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