中国が五カ年計画を策定する理由

 2021年04月13日09:35

2021年4月2日、街路樹のアケボノスギが次々と芽吹く浙江省金華市武義県の美しい春景色(撮影・朱翬/人民図片)

今年3月、中国は第14次五カ年計画(2021-2025年)と2035年までの長期目標綱要を発表し、これに関する図がネット上で大きく注目された。大規模クリーンエネルギー拠点の見取図には洋上風力発電、南西部の水力発電、沿海部の原子力発電が記され、カーボンニュートラルへの決意が示されていた。都市化空間構成の見取図には、「両横三縦」と名付けられた都市化構造が国土空間の将来の配置を描き出していた。重要な生態系保護・修復プロジェクトの配置見取図では、生態エリア、森林ベルト、海岸ベルトが美しい中国を彩っていた。

1953年から2020年まで相次いで実施された計13次の五カ年計画により、経済的に貧しく文化的に立ち後れていた国が世界第2の経済大国へと変わった。第14次五カ年計画の始動によって、社会主義現代化国家の全面的建設という大きな幕が切って落とされた。

五カ年計画によって、極めて大規模な国家の発展の統合的な計画と調和が実現し、現代化のプロセスにおける継続性が確保された。現在に至るまで、中国政府ほど科学的に各段階の経済・社会発展の奮闘目標を定め、かつ全国民を共同奮闘へと団結させ、率いることのできた政府はどの国にもない。これまで各次の五カ年計画を見ると、その目標や内容、体系、制度は、国が「立ち上がり、豊かになり、強くなっていく」という歴史的プロセスに基本的に沿ったものとなっており、段階的前進と継続的奮闘という発展プロセスを形作ってきた。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| 写真記事