日本の菅義偉首相が国会討論で「オーストラリア、ニュージーランド、台湾の3国」と発言したことについて、外交部(外務省)の汪文斌報道官は10日の定例記者会見で、「中国側は日本側の誤った発言に強い不満を表明する。すでに日本側に厳正な申し入れを行った。台湾地区問題において約束を厳守し、言動を慎むよう日本側に厳粛に促す。いかなる形であれ中国の主権を損なってはならない」と表明した。
汪報道官は、「日本の指導者は公然と台湾地区をいわゆる国と称し、中日共同声明など4つの基本文書の原則への重大な違反を犯し、日本側がこれまで繰り返し行ってきた『台湾を国と見なさない』との厳粛な約束に深刻に背いた。中国側は日本側の誤った発言に強い不満を表明する。すでに日本側に厳正な申し入れを行い、直ちに明確な説明を行い、すでにもたらされた悪影響を取り除くとともに、こうした事態が再び起こることのないよう要求した」と表明。
「世界に中国は1つしかなく、台湾地区は中国領土の不可分の一部だ。台湾地区問題は中日関係の政治的な基礎に関わり、両国間の基本的信義に関わり、国際的な法治と正義に関わる。我々は台湾地区問題において約束を厳守し、言動を慎むよう日本側に厳粛に促す。いかなる形であれ中国の主権を損なってはならず、いかなる形であれ『台湾独立』勢力に誤ったシグナルを発してはならない」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年6月11日