中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)は15日に北京で行われた「上海協力機構 (SCO)の日」レセプションで、テレビ会議の形式でスピーチを行った。新華社が伝えた。
王部長は、「20年前、中国、カザフスタン、キルギス、ロシア、タジキスタン、ウズベキスタンの6ヶ国首脳はSCOの発足を正式に宣言した。この決定は平和・発展・協力という時代の潮流に沿ったもので、域内各国が共に安全を創り、発展を促進し、繁栄を享受する新たな紀元を切り開いた。『上海精神』に導かれる形で、SCOは国際環境の激変による試練を何度も経験し、各分野の協力を深め続け、地域の実情や各国の必要性と合う協力と発展の道を歩み出し、新しいタイプの国際関係と人類運命共同体の構築のための重要な模索をしてきた」と指摘。
「新たな歴史的出発点に立ち、SCOは果敢に時代の先頭に立ち、時代の責任を共に担い、世界の平和と発展の促進のために一層の貢献をする必要がある」として、そのために(1)運命共同体の新たな模範を確立する、(2)協力・ウィンウィンの新たな原動力を発揮する、(3)文明の相互参考の新たな章を綴る、(4)グローバル・ガバナンスの新たな責任を担うことを提言した。
王部長は、「SCOは集団の知恵と共同の実践の結晶だ。我々は手を携えて肩を並べ、練磨して前進し、より緊密なSCO運命共同体の構築を加速し、SCOのより一層輝かしい新たな時代を切り開いていく」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年6月16日