韓国と朝鮮は27日、13ヶ月間遮断されていた南北通信連絡線を同日午前10時に復旧させることを決定したと各々発表した。同日が「朝鮮戦争休戦協定」署名68周年記念日にあたることが注目される。新華社が伝えた。
2018年1月3日、朝鮮半島中部の板門店で、朝韓連絡ホットラインを通じて朝鮮側と連絡を取る韓国側人員(韓国統一省提供)
復旧決定の経緯
韓国大統領府の朴洙賢国民疎通首席秘書官によると、今年4月以降、韓朝首脳は数回にわたり書簡を交換して南北関係改善について意思を疎通し、遮断された南北通信連絡線をまず復旧させることで合意した。また、一日も早く南北間の相互信頼を回復し、南北関係の発展を推進することでも一致した。
朝鮮中央通信の発表した声明によると、朝韓両国首脳の合意に基づき、双方は同日午前10時より全ての朝韓通信連絡線を復旧させることを決定した。
復旧に期待するもの
朴氏によると、韓国は今回の南北通信連絡線の復旧が韓朝関係の改善と発展を積極的に後押しする役割を果たすことを期待している。朝鮮中央通信の声明は「現在、全民族は挫折と停滞の状態にある朝韓関係の一日も早い回復を待ち望んでいる。通信連絡線の復旧は朝韓関係の改善と発展にとってプラスの役割を果たす」とした。
韓国聯合ニュースは通信連絡線の復旧が双方間の正式な対話再開、関係改善の契機になるとの見通しを示した。韓朝が今後どのように意思疎通と連動を継続するかが注目される。(編集NA)
2018年9月19日、朝鮮・平壌で共同記者会見後に握手する金正恩(右)、文在寅両氏(新華社より。韓朝首脳平壌会談・韓国合同取材団提供)
「人民網日本語版」2021年7月28日