中国国家航天局によると、「天問1号」火星周回モジュールが8日、5回目となる火星接近制動に成功した。リモートセンシング使命軌道に正確に入り、火星全体のリモートセンシング探査を展開した。火星の形状及び地質構造、火星宇宙環境などのデータを取得し、クレーターや火山などの典型的な地形及び地質単元に重点的に探査する。中国新聞網が伝えた。
リモートセンシング軌道において、周回モジュールの中レベル分解能カメラ、高レベル分解能カメラ、サブサーフェースレーダー、鉱物スペクトル分析装置、磁気計、イオン・中性粒子・エネルギー粒子探査装置などの7台の科学ペイロードが、火星の地形および地質構造、表面の物質成分及び土壌の類型の分布、大気電離層、火星宇宙環境などの科学データを入手する。クレーター、火山、峡谷、乾いた川底などの典型的な地形及び地質単元に対して重点的に高分解能探査を実施する。
「天問1号」火星周回モジュールは現在まで軌道上を473日飛行しており、地球から3億8400万キロメートル離れている。光差は21分20秒。「祝融号」火星ローバーは火星の表面で174日(火星での日数)稼働しており、累計走行距離は1253メートル。いずれもコンディションが良好で、各システムは正常に作動している。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月9日