国家航天局が17日に明らかにしたところによると、火星探査車「祝融号」は15日時点で火星表面で90火星日(地球の約92日)走行している。累計走行距離は889メートル。すべての科学ペイロードが稼働し、計約10GBの生データを取得した。祝融号は予定の探査任務を順調に完了した。科技日報が伝えた。
探査期間中、祝融号は「7日を1サイクルとし、1日ごとに計画を建て、毎日探査を行う」という高効率の探査スタイルで運営してきた。ナビゲーション・地形カメラは沿線の地形データを取得し、火星探査車のルート計画と探査目標の選択をサポートするとともに、地形の特徴や地質構造の研究に用いられた。次表層探査レーダーは地表下の分層構造データを取得し、浅表層構造の分析に用いられ、存在しうる地下水・氷を探した。気象測量器は気温、気圧、風速、風向きなどの気象データを取得し、大気物理的特徴の研究に用いられた。表面磁場探査器は局部地場データを取得し、周回モジュールの磁力計と組み合わせ、火星の地場の変化プロセスを模索した。表面成分探査器、マルチスペクトルカメラは特定の岩石や土壌などの典型的な標的のスペクトルデータを取得し、元素や鉱物組成などの分析と研究に用いられた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年8月18日