ウクライナ問題をめぐる国連総会の緊急特別会合が28日に開かれ、中国の張軍国連大使は、ウクライナ問題の政治的解決を後押しする外交努力を強化して、当事国の直接交渉に有利な雰囲気を醸成し、条件を整えるよう呼びかけた。新華社が伝えた。
張大使は「関係各方面が必要な自制を保ち、情勢の一層の悪化を防ぐと同時に、政治的解決を後押しする外交努力を強化することが喫緊の課題だ。中国はロシアとウクライナがすでに直接対話・交渉を開始したことを歓迎する。ウクライナは大国間の対立の最前線ではなく、東西の意思疎通の架け橋となってしかるべきだ。中国は当事国の直接交渉のために有利な雰囲気を醸成し、条件を整えるよう呼びかける。それが問題解決の根本的な活路であるからだ」と指摘。
「国連と国際社会の関係各方面が取るいかなる行動も、地域の平和と安定、各国の普遍的安全保障に重きを置き、情勢の緊張緩和、外交的解決の後押しに資するものであるべきだ。中国は対立を激化させ得るいかなるやり方にも賛成しない」と強調した。
また「中国は国連安保理常任理事国として、国際平和・安全の維持という責任を常に真摯に履行している。各国の主権及び領土的一体性の尊重、国連憲章の趣旨と原則の遵守に関する中国の立場は一貫した、明確なものだ。中国は引き続き平和の探求と実現のために建設的役割を果たしていく」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年3月1日