王毅国務委員兼外交部長(外相)はケニア・モンバサで現地時間6日、ケニアのオマモ外相との共同記者会見に臨んだ。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は「中国外交には32年間堅持してきた伝統がある。それは年頭最初の訪問先を必ずアフリカとすることであり、中国がアフリカとの伝統的親善を重視し、外交上の位置付けにおけるアフリカの優先性を堅持しており、アフリカの良き友人、良きパートナーたることを望んでいるということを、実際の行動によって示すものだ。新型コロナウイルス感染症のパンデミックという試練に直面してもなお、我々は風雨に妨げられることも、初心を変えることもなく、伝統の通り年初にアフリカを訪問した。これは、中国とアフリカの友好の基調を成すものだ」と指摘。今回のアフリカ訪問の主な目標として、次の3つを挙げた。
(1)アフリカと手を携えて、パンデミックに完全に打ち勝つ。現在世界はオミクロン株による新たな打撃に直面している。アフリカの友人である中国は、何もせずに傍観するようなことは絶対にしない。習近平主席は、アフリカに10億回分のワクチンを追加提供することを発表した。この最大規模のアフリカ支援計画は、すでに実施段階に入っている。現在大量のワクチンが山や海を越えて、アフリカにおいてワクチンを必要としている場所へと途切れることなく輸送されている。本日、我々はケニアに1000万回分のワクチンを追加提供することを発表した。最終的な勝利を収めるまで、我々は必ずアフリカの兄弟姉妹と共にある。
(2)中国・アフリカ協力フォーラムの成果の実行を加速する。1ヶ月余り前、中国・アフリカ協力フォーラムの第8回閣僚会議が成功裏に開催され、習主席が中国とアフリカの実務協力に関して「9つのプロジェクト」を発表した。本日、中国とケニアが署名した一連の二国間協力文書は、「9つのプロジェクト」のケニアにおける早期の成果である。我々はアフリカのパートナーと連携を強化し、「袖をまくり上げて」精を出し、会議の成果を全面的に実行に移し、アフリカの人々に幸福をもたらして、アフリカがパンデミック後の回復を加速し、一日も早く主体的で持続可能な発展の道を歩み出す後押しをすることを望んでいる。アフリカにおけるいわゆる「債務の罠」という主張は事実でなく、魂胆のある宣伝であり、アフリカの発展加速を望まぬ外部勢力が作り出した「言説の罠」である。アフリカに「罠」が本当にあるとすれば、それは「貧困の罠」であり、「立ち後れの罠」である。中国は全ての友好国と共に、アフリカ諸国がパンデミック後の回復を加速し、貧困と立ち後れを解消し、できるだけ早く時代の歩みに追いつき、共同発展を実現し、素晴らしい未来を共創する手助けをすることを望んでいる。
(3)中国とアフリカの共通利益を断固として守る。様々な強権、いじめ、一国主義的行為を前に、中国とアフリカには、真の多国間主義を共同で実践し、国際公正・正義を共同で守る責任がある。中国はアフリカ側と国際・地域問題で協調・協力を強化し、国連中心の国際体制と国際関係の基本準則、途上国の正当な利益をしっかりと守り、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展を後押しすることを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年1月7日