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中国の「ネット世代」が切り開く新たな倹約モデル (2)

人民網日本語版 2022年03月07日11:33

ネットプラットフォームがもたらした新たな取引モデルは、これまでは単純な消費者だった大学生に新たな倹約の考え方をもたらした。前出の陳さんは、「支出を抑える」だけでなく、地球に優しく「収入を増やす」ことにもなる倹約方法を試したことがある。2018年製のタブレットを中古品売買プラットフォームの「転転」や「閑魚」で売りに出したのだ。「今は電子製品は大体3-5年間しか使わなくなり、使わなくなると隅に置かれてホコリをかぶるのが常だった。捨てるのはもったいないが、かといって十分に使えるわけでもなかった。そこで中古品として売ることにした。低炭素や環境保護に配慮するとともに、誰かのサイフにもやさしい一石二鳥だ。自分で長く使っていたものには、それなりに愛着もあり、新しい持ち主を見つけることができれば、気持ち的にも安堵できる」と陳さん。

西南政法大学で学ぶ張琪さんは自分のことを「中古プラットフォームの達人」と呼ぶ。新品に近い状態のもので、日常的に使うのに問題なく、価格が適切であれば、誰かが使った中古品でも喜んで購入するという。「中古品を物色するのがすごく好き。宝探しのような楽しさがある。一番最近の『お宝』は120元で買った定価600元ほどのウールのコートで、売り主は購入の記録を示してくれたし、届いた商品にとても満足しているし、今では大のお気に入りだ」という。

お金は「最も必要なところ」に使う ネット世代も倹約の伝統を継承

調査によると、回答者の57.98%が「倹約できるところは倹約するが、お金を使うべきところでは倹約する必要はない」との消費理念に賛成するとし、18.37%が「生活の各方面で出費をできるだけ抑える」とし、15.91%が「倹約するだけでなく、収入を増やすことも考えるべき」とした。「生活費は十分にあるので、それほど倹約の必要はない」はわずか6.51%だった。

お金は最も必要なところに使う――姚さんは自身の消費理念をこのように語った。これはネットキャンペーンモデルを利用したいと考えるようになった原因でもあるという。姚さんは、「思うに、お金を倹約するために好きでもない安いものを買う必要はない。大学生がお金を倹約するのは『よりよくお金を使うため』だ。商品の中には価格が実際の価値よりも高かったり一定でなかったりするものもあるかもしれない。一部の服飾品は販売時期によって価格が違ったり変動したり、発生するプレミアもばらばらであることに気づいた。いろいろ考えて総括すると、お金を倹約するということは1つはお金を大事に取っておいて、価値があると思うものに使うことだ。もう1つは一部の商品に見られる価格設定のいい加減さや過度のプレミアに加担しないということだ」と話した。

調査によると、ネットの「新たな倹約モデル」を選択した回答者のうち、58.89%は「使える生活費に限りがあるから」と答え、56.01%は「倹約したお金をより価値のあることに使いたいから」とし、39.19%は「低炭素で倹約も出来るスタイルなら喜んでする」と言い、36.73%は「質素倹約は自分を貫く一種の美徳」との見方を示した。また「まずネットのルートを通して優待の方法を調べてから試す」という人も27.87%に上った。節約したお金を何に使うかについては、「自分の好きなもの、必要なものを買う」が69.47%、「貯金する」が60.69%に上ったほか、旅行に行く、娯楽に使う、「恋愛の必要経費」などという回答もあった。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年3月7日

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