2016年1月27日  
 

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中国のネット世代、バーチャルの世界で現実逃避

人民網日本語版 2016年01月27日08:43

米投資銀行・ゴールドマン・サックスが最近発表した研究報告書によると、平均年齢20-34歳の中国のネット世代は開放的で、ボジティブであるものの、平均的な收入は1時間当たり3ドル(約350円)にも満たない。同世代は、オンラインゲームやオリジナル旅行の面でも先頭を行き、中国インターネットサービスの大手・騰訊(テンセント)に巨額の收入をもたらしている。環球時報が報じた。

西洋メディアは、中国の70後(1970年代生まれ)の世代を「パソコン世代」、80後(1980年代生まれ)の世代を「ネット世代」、90後(1990年代生まれ)の世代を「スマホ世代」と呼んでいる。

80後の中国人は約2億1千万人。うち、3900万人が大学を卒業している。子供のころからインターネットに接し、親から十分の経済的サポートを受けてきた。77%が農村出身であるものの、54%が都市で働いている。一方、90後の中国人は約1億9千万人。うち、6800万人が大学を卒業している。子供のころからスマホやモバイルゲーム、SNS、モバイル決済などに接して来た世代で、熾烈な生存競争に直面し、懐が温かいわけではない。60後、70年後と違い、中国の80後、90後の人は、ポジティブで国際的かつ自己主張が強い。

ゴールドマン・サックスの研究報告のうち、「80後と、90後の人は、限りある可処分所得を分配する時、クールで無情な選択、決定をする一方で、娯楽やレクリエーションにはお金を惜しまない。そして、子供はほしがらない」という分析は注目に値する。

中国の「ネット世代」と「スマホ世代」は、レクリエーションにおいて、70後や60後とどのような違いがあるのだろう。ゴールドマン・サックスの研究によると、前2世代には、2カ月分の給料を使ってiPhoneを購入しているかと思えば、ショッピングサイト・淘宝で30元(約540円)ほどの靴を買って履いているなど、「消費の面でチグハグ」な現象が見られる。このような消費状況が中国の実体経済の今後を左右する。


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