地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が今年1月1日に正式に発効し、多国間の経済貿易協力・開放における新たなベンチマークになった。6日に海南省海口市で開催された「RCEPの下での海南自由貿易港シンポジウム」では、研究者が海南自由貿易港とRCEPは相乗効果・カップリング効果を発揮しており、世界中の投資家が中国の開放のチャンスとRCEPのボーナスを共有することになるとの見方を示した。中国新聞社が伝えた。
海南はRCEPと中国の大規模市場の中で、独特の地理的な優位性と開放的制度の優位性を備えている。シンポに出席した研究者は、「RCEPの枠組みの下、海南とASEANには観光業、現代サービス業、熱帯における生産効率の高い特徴的農業などの分野で非常に大きな協力の可能性がある」との見方を示した。中国農業農村部(省)農業貿易促進センターの馬洪濤センター長は、「海南の農業企業はASEANを重点とし、この地域の農業の生産チェーン・バリューチェーンをめぐって協力を展開し、産業のモデル転換・高度化を推進する必要がある」と述べた。
中国南海研究院を創設した呉士存院長は、「RCEPの枠組み内で、海南とASEANの海洋分野における協力は新たなブレークスルーを達成する可能性がある。双方の海洋関連の研究機関は深海の科学研究を展開し、南中国海における生物多様性の保全と海洋環境の保全で大きな成果を上げるだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年3月7日