王毅部長「特定の紛争が中比協力の妨げとなってはならない」

人民網日本語版 2022年07月07日14:41
王毅部長「特定の紛争が中比協力の妨げとなってはならない」

フィリピンのマルコス大統領は現地時間6日、同国を訪問した王毅国務委員兼外交部長(外相)とマニラで会談した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。

マルコス大統領は「フィリピンは平和・独立の外交理念を遂行し、常に『一つの中国』政策を堅持している。中国はフィリピンの隣国であるだけでなく、それ以上にパートナーであり、友人であり、両国の友好はさらに強化されなければならない。南中国海問題は比中関係の主流ではなく、これが双方間の協力の制限や妨げとなるべきではない。フィリピン側は、中国側と率直な意見交換を行い、友好的な解決策を見出すことを望んでいる。これこそが両国の正しい付き合い方であり、こうしてこそ双方間の協力がさらに多くの成果を挙げ、両国民にさらに多くの利益をもたらすようにすることができる」とした。

王部長は「中比関係は新たな出発点に立っている。中国側はフィリピン側と両国の友好的協力という大きな方向性を堅持し、互いに助け合う良き隣人、親密な良き親戚、協力・ウィンウィンの良きパートナーとなるべく共に尽力し、両国協力の質的向上と高度化を推進し、両国関係の新たな『黄金時代』を切り開くことを望んでいる。中国はフィリピン新政権の順調な施政を支持し、マルコス大統領の国家統治理念を踏まえて、フィリピン側と農業分野、インフラ分野、エネルギー分野、人的・文化的分野の4つの重点分野で協力を実施し、フィリピンの発展と振興の加速に助力し、フィリピンの人々にさらに多くの幸福をもたらすことを望んでいる」と表明。

「マルコス大統領は、いかなる見解の相違も歴史的意義を持つ重要な両国関係に影響を及ぼすべきではないと繰り返し表明しており、中国側はこれに賛同する。中比協力は海洋をめぐる見解の相違を遥かに上回るものであり、特定の見解の相違によって両国関係が定義されることがあってはならず、特定の紛争によって両国間の協力が妨げられることがあってはならない。双方は対話と意思疎通を強化し、敏感な問題を適切に処理し、海洋協力を双方が海洋問題の処理を議論するうえでの主たる基調にし、良き隣人、良き親戚、良きパートナーという『3つの良い関係』の構築を両国民の新たなコンセンサスにするべきだ」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年7月7日

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