外交部、NATOにアジア太平洋撹乱の企てを放棄するよう要求

人民網日本語版 2022年07月07日13:44
外交部、NATOにアジア太平洋撹乱の企てを放棄するよう要求

ブリンケン米国務長官がNATOパブリック・フォーラムで行った中国に関する否定的発言について、外交部(外務省)の趙立堅報道官は6日の定例記者会見で、「ブリンケン国務長官の発言は事実を顧みず、白黒を逆さまにするものであり、冷戦思考とイデオロギー的偏見に満ちており、中国側は断固として反対する」と表明し、以下の点を強調した。

(1)中国は常に世界平和の建設者、世界の発展への貢献者、国際秩序の擁護者だ。中国はこれまでいかなる国も侵略したことがなく、代理戦争を起こしたことがなく、軍事ブロックに参加したことも、これを構築したこともない。他国と競争や対立をする意図はなく、各国と睦まじく共存し、協力・ウィンウィンを図り、人類運命共同体を構築することを望んでいる。米国は世界の人々を惑わせ、NATOを引きつけるために、中国との競争を誇張し、ブロック対立を煽り立てている。このような宣伝と手段は賢明なものではなく、ましてや支持を得ることも、その目的を達成することもできないだろう。

(2)ブリンケン国務長官は演説で、「NATOは衝突を求めていない」と主張したが、これは非常に偽善的であり、事実とも一致しない。NATOの歴史は、衝突を作り出し、戦争を発動してきた歴史だ。ボスニア・ヘルツェゴビナからコソボ、イラク、アフガニスタン、リビア、ウクライナまで、NATOは「防御的組織」を自称しながら、実際には絶えず地域と境界線を突破し、恣意的に戦争を発動し、罪なき民間人を殺害してきたのであり、これは今日に至っても少しも変わっていない。中国がNATOに対する「システミックな挑戦」なのではなく、NATOが世界の平和と安全に対する「システミックな挑戦」であることは、事実が証明している。

(3)米国のいわゆる「ルールに基づく国際秩序」は、実際には自らの覇権と利益に寄与するよう少数の国々と定めたルールである。米国は他国に国際秩序の遵守を要求する一方で、自らは国連「生物兵器禁止条約」の検証議定書交渉を妨げ、国連「子どもの権利条約」など複数の国際条約の批准を拒否してきた。米国は一貫して国際法よりも国内法を優先させ、国際ルールは都合が良ければ用い、都合が悪ければ用いない。これは国際秩序に対する最大の破壊行為だ。

趙報道官は最後に「我々はNATOに対して、武力盲信の執念を捨て去り、アジア太平洋を混乱させる企てを放棄するよう厳正に告げる。我々は米側に対して、対中認識を正し、衝突と対立を捨て去り、バイデン大統領の『四不一無意』(米国は『新冷戦』を求めず、中国の体制転換を求めず、同盟関係を強化して中国に対抗することを求めず、『台湾独立』を支持せず、中国と衝突を起こす意図を有しない)との姿勢表明をしっかりと具体的に実現し、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンという正しい道を歩むよう忠告する」と表明した。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年7月7日

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