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輸入博により中国の大きな市場が世界の大きなチャンスに

人民網日本語版 2022年10月25日09:19

2021年11月6日、国家会展中心(上海)で行なわれた第4回中国国際輸入博覧会で、オムロンの卓球ロボットが注目を集めた。(撮影・許叢軍。画像提供は人民図片)

第5回中国国際輸入博覧会が今年11月5-10日に、上海市で予定通り開催される。今回の輸入博企業商業展は出展のレベルがより高く、出展者の数がより多く、専門性がより高いなどの特徴が見られる。多くの新製品が初めて発表・展示され、各国企業が中国の発展チャンスを共有し、互恵・ウィンウィンを実現するためによりよいプラットフォームを構築する。出展する世界トップ500社と業界のリーディングカンパニーは280社を超え、リピート率は90%に迫る。世界の4大穀物メジャー、3大種苗メーカー、10大医療機器メーカー、10大製薬企業はすべて出展する。

輸入博の開幕まであと45日となった9月22日、輸入博の「忠実なファン」である5回連続出展のオムロンの卓球ロボット(フォルフェウス)は、展示品の「パスポート」に相当するATAカルネの方式(世界の主要国の間で結ばれている「物品の一時輸入のための通関手帳に関する通関条約<ATA条約>」に基づく国際的制度による通関用書類)によって上海の税関で手続きの申請が行なわれ、今回の輸入博で船便で通関した最初の展示品になった。フォルフェウスは2013年に誕生し、「最初の卓球コーチロボット」としてギネス世界記録に認定され、バージョンアップを重ねて現在は7代目になる。

2021年11月7日、第4回中国国際輸入博覧会の食品・農産物展示エリアで、輸入フルーツを品定めする来場者。(撮影・唐克。画像提供は人民図片)

輸入博には昔からの友人が集まり、新しい友人も登場する。今年はアイスランドが初めてナショナルパビリオン(国家展)に出展する。駐中国アイスランド大使のソーリル・イプセン氏は、「アイスランドは中国と貿易、観光、イノベーション、技術、持続可能な発展、気候変動、グリーンな地熱エネルギーなどの分野で密接に協力している。今回の輸入博では新鮮な海産物、スピリッツ・リキュール、チョコレート、化粧品などの製品を出展する予定だ」と述べた。

企業商業展、国家総合展、虹橋国際経済フォーラムなどで構成される輸入博は、世界初の輸入をテーマにした国家レベル展示会だ。第1回の開催から現在までの5年間に、中国のチャンスを世界と共有する重要なプラットフォームに発展した。出展の規模がますます拡大し、企業商業展は展示面積が第1回の27万平方メートルから第4回の36万6千平方メートルに拡大した。食品・農産物、自動車、技術的設備、消費財、医療機器・医薬保健、サービス貿易の6つの展示エリアが設置される同展は、今回新たに「出展企業から投資企業へ」、「4区1園(自由貿易試験区、輸入貿易促進・革新モデル区、越境EC総合モデル区、国家レベル経済技術開発区、加工貿易産業園)」などの展示エリアも設置される。波及効果もますます高まっている。統計によれば、第1-3回輸入博によって生まれた外資による新規プロジェクトと増資プロジェクトは622件に上り、投資額は約305億ドル(1ドルは約149.3円)に達したという。

巨大な市場を持っている中国が、輸入博という窓口を通じた積極的な対外開放は世界経済に非常に深い影響をもたらすに違いない。第1-4回の輸入博では次々に大きな成果が上がった。統計によれば、輸入博で成約の意向が示された金額は増加を続け、第1回は578億3千万ドル、第2回は711億3千万ドル、第3回は726億2千万ドル、第4会は784億2千万ドルだった。世界中の貿易業者が「世界各地の製品を買おう」とする中国の消費者の消費意欲の力強い伸びに注目しており、グローバル市場の開拓を目指すブランドで中国市場に潜む巨大なチャンスを見逃してもよいと考えるところはない。

2022年9月29日、上海市浦東新区陸家嘴で空から撮影された都市の様子。(撮影・章朝旭。画像提供は人民図片)

今や、輸入博は会期中に「世界各地の製品を買い、世界各地に製品を売り、世界各地に恩恵をもたらす」展示会であるだけではない。会期中に契約が締結されるだけでなく、「輸入博が地方へ進出」などのイベントを通じて、プラットフォームを構築し、出展企業を組織して各地を視察し、正確なマッチングを行い、展示品を商品に変え、出展企業を投資企業に変えてきた。力強く大規模なプラットフォーム、便利で迅速なメカニズムにより、輸入博は世界各地における数多くの新製品のデビューの場になり、先端技術の最初のお披露目の場になり、イノベーションサービスが最初に打ち出される場にもなった。第1-4回の輸入博で、出展企業が発表した新製品、新技術、新サービスは合わせて1500件を超えた。ドイツの製薬会社ベーリンガーインゲルハイムは第1回に出展して2億元(1元は約20.6円)の契約を獲得し、第2回には中国市場に初めて進出する展示品が急速に足下を固め、1年足らずで正式に商業化的な上場を達成した。より多くのこうした企業が輸入博の「地方へ進出」イベントに参加し、より多くの投資プロジェクトを各地で実施している。

開放は現在の中国がはっきりとした旗印だ。輸入博は中国と世界の市場が通じ合い、産業が融合し、イノベーションが促進し合い、ルールが連携するよう推進する重要なプラットフォームとして、「ハイレベルで、成果的で、開催するごとに良くなる」との約束を履行しているところで、これは中国の大規模市場を世界の大きなチャンスに変えるだけでなく、高水準の開放を拡大しようとする中国の固い決意を示してもいる。国際情勢がどのように変化しても、中国の対外開放のドアはますます大きく開かれていくのであり、発揮されるボーナスもますます多くなり、世界各国がその中から長期的な恩恵を受けることになる。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年10月24日

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