習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は7月5日から7日にかけて、江蘇省の蘇州市や南京市を相次いで訪れ、工業パーク、企業、歴史文化街区、科学研究所などを視察した。習総書記の江蘇省視察において、重点として繰り返し強調されたのは「質の高い発展」だった。中国新聞社が伝えた。
「質の高い発展という最重要任務をしっかりと把握する」。今年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)で、習総書記は江蘇省代表団の審議に参加した際、こう語った。その4ヶ月後に行われた今回の江蘇省視察で、習総書記はこの「最重要任務」の実行を再び重点として取り上げ、さらにいかにして質の高い発展によって中国式現代化を推進するかに関する道筋も明らかにした。
全国両会での審議から科学技術革新の第一線視察に至るまで、習総書記は常に高水準の科学技術の自立・自強に関心を寄せている。今回の江蘇省視察では、習総書記は蘇州工業パークで、科学技術革新と産業イノベーションの連携を改めて要求した。これについて、北京大学国民経済研究センターの蘇剣主任は「科学技術革新は質の高い発展の実現、中国式現代化の実現における最優先課題だ。新たな分野・新たな道を切り開き、新たな原動力と新たな優位性を作るためには、根本的にはやはり科学技術革新に頼る必要がある」と指摘する。中国人民大学国家発展・戦略研究院の王衡研究員は「今年に入り、高水準の科学技術の自立・自強が習総書記の国内視察の重要な内容となっている。まさにその言葉の通り、社会主義現代化強国を期限通り全面的に完成できるか否かの鍵は、科学技術の自立・自強にかかっている」と指摘する。
王氏はさらに「今回の習総書記の江蘇省視察を通じて、中国は今後経済発展の重点を実体経済に置き、現代化産業システムの建設という方向性を加速することが示された。そして、質の高い発展へ邁進するという具体的道筋も明らかにされた」との見方を示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年7月10日