リモートセンシング衛星「吉林1号」が撮影した世界地図が公開

人民網日本語版 2024年09月05日08:40

長光衛星技術股份有限公司は今月2日、リモートセンシング衛星「吉林1号」が1年かけて撮影した高解像度の衛星画像690万枚の中から厳選した120万枚を利用して作成した世界地図を、世界で初めて公開した。その解像度と即時性、位置測定の精度などの指標はいずれも世界最高水準に達している。人民網が報じた。

「吉林1号」が撮影した画像を利用して作成された世界地図(画像提供・長光衛星)。

「吉林1号」が撮影した画像を利用して作成された世界地図(画像提供・長光衛星)。

「吉林1号」が撮影した画像を利用して作成された世界地図のカバー面積は1億3000万平方キロメートルで、南極大陸とグリーンランドを除く、世界の全ての陸地が、サブミクロンの解像度の画像で描き出されている。

リモートセンシング衛星「吉林1号」が撮影した中国・青海湖のサブミクロンの解像度の画像。

リモートセンシング衛星「吉林1号」が撮影した中国・青海湖のサブミクロンの解像度の画像。

この世界地図に利用された画像は、解析度0.5メートルの画像が全体の90%を占めている。単一年度の画像が占める割合は95%以上で、全体の雲量は2%未満となっている。世界の同じタイプの画像と比べても、「吉林1号」が撮影した画像を利用して作成された世界地図は、空間分解能と時間分解能、カバー率が全て高く、オリジナル性の高い成果となっており、その指標も最高水準となっている。

この世界地図は、環境保護や林業の監督・管理、自然資源調査といった幅広い分野の業務に応用でき、政府機関や業界のユーザーに、精密化されたリモートセンシング情報と商品、サービスを提供することができる。

「吉林1号」の衛星コンステレーションのイメージ画像(画像提供・長光衛星)。

「吉林1号」の衛星コンステレーションのイメージ画像(画像提供・長光衛星)。

高精度地理空間情報の中核的な担い手である「吉林1号」が撮影した画像を利用して作成された世界地図は、世界の時空構造の変化を高精度で描写する重要な根拠となり、世界レベルの精密化されたリモートセンシング応用サービス体系を構築する上で重要な意義を備えている。

現時点で、長光衛星が打ち上げた108基の「吉林1号」が軌道上にあり、世界最大規模のサブミクロン級商業衛星コンステレーションが構築されている。その2024年度版の世界地図が今回公開され、膨大な量の高解像度のリモートセンシングデータ源が提供されている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年9月5日

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