中国で上半期に出荷されたスマホの98%以上が北斗測位をサポート

人民網日本語版 2024年09月14日09:30

湖北省武漢市で12日に開かれた北斗応用大会並びに中国衛星測位サービス第13回年次総会において、中国衛星測位協会は「中国北斗産業発展指数報告書2024」(以下、「報告書」)を発表した。科技日報が伝えた。

中国衛星測位協会の于賢成会長は、「今回の報告書の分析結果を見ると、北斗の市場化・産業化・国際化関連指数がいずれも新たな段階に上がった。これは中国の北斗産業がすでに大規模応用と質の高い発展の新たな段階に入ったことを意味する」と述べた。

情報によると、北斗産業発展総合指数は、市場化指数、産業化指数、国際化指数、大衆応用発展指数などから算出される。地域発展指数と業界発展指数は2つの独立した指数で、前者は各地域の北斗産業の発展状況を反映し、後者は各業界分野における北斗応用の発展状況を反映している。

報告書によると、今年上半期現在の中国の各種タイプの北斗端末設備(消費者向け電子機器を除く)応用数は2700万台(セット)以上で、前年同期比で400万台(セット)増(17.4%増)。北斗総合応用浸透率は50%以上で、国家経済及び民生に関わる重点業界における北斗端末設備応用数は2000万台(セット)以上。今年上半期の中国国内のスマートフォン出荷台数は1億3900万台で、98%以上が北斗測位をサポートしていた。北斗ネットワーク補助公共サービスプラットフォーム(A-北斗プラットフォーム)の1日平均アクセス数は約4億4000万回で、1日平均のアクティブユーザー数は前年同期比約600万人増(約12%増)の約5700万人だった。

地域別に見ると、北斗産業発展は主に北京市を中心とする京津冀(北京・天津・河北)地区、珠江デルタを中心とする広東省、長江デルタを中心とする華東地区、四川省成都市と重慶市を中心とする西部地区、河南省鄭州市・湖北省武漢市・湖南省長沙市を中心とする華中鄂豫湘(湖北・河南・湖南)地区という5つのエリアに集中している。うち京津冀地区と広東省が最も顕著で、その他の地区は将来的な発展の余地が大きい。

業界別に見ると、交通運輸業は北斗最大の専用応用市場であり、国際協力の重点分野でもある。関連指数で遥か先を行き、第一集団を形成している。自然資源及び通信業界は確かなインフラ資源と専門的な応用の需要が豊富という強みにより第二集団を形成。緊急対応や農業、都市管理、石油・石油化学、生態環境、水利、公安、電力などの業界で、北斗応用の発展は徐々に重要業務に浸透している。これらは将来的な発展の主力軍で、第三集団となっている。また金融、気象、衛生、健康などの業界は一部発展しているが、業界の既存の応用規模と予想される市場の総規模の限界を受け、第四集団となっている。

報告書は、北斗の大衆消費財における応用を重点的に促進し、スマートフォンやウェアラブルデバイス、カーナビ、電動自転車などの典型製品の北斗イノベーション応用を積極的に切り開き、北斗ユーザー数を増やして北斗応用の大衆普及率を高めるべきだと提案した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年9月14日

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