中日の芸術家が共演、日本人作曲家の和田薫氏が創作した交響組曲「詩意江南」
日本・大阪のザ・シンフォニーホールで8日、満席の中、中日両国の芸術家が共演する「“和・合”之声音楽会」が開かれ、交響組曲「詩意江南」の旋律が流れた。中国の民族音楽と西洋音楽の要素を融合させた交響組曲「詩意江南」は、今回の演奏会で世界初演となった。新華社が伝えた。
大阪のザ・シンフォニーホールで8日、日本センチュリー交響楽団と南京民族楽団が「詩意江南」を演奏した(撮影・楊光)
「詩意江南」は日本の著名な作曲家・和田薫氏が、中国の南京などでのモチーフ探しや体験を経て、2年の歳月をかけて創作した。「山」「水」「城」「林」「和」の全5楽章構成で、中国・江南地方の自然、人、文化の風景を描き出している。
演奏会当日は、日本の指揮者・飯森範親氏の指揮のもと、南京民族楽団と日本センチュリー交響楽団が息の合った共演を披露。中国民族楽器と西洋楽器が見事に融合し、この交響組曲を完璧に表現した。
大阪のザ・シンフォニーホールで8日、インタビューに応じる日本の作曲家・和田薫氏(撮影・楊光)
和田氏は「中国の民族音楽と西洋の管弦楽を融合させた作品の創作は非常に面白かった」と語る。南京を3回訪れて、風景、樹木、寺院、城壁などを見て回り、現地の江南文化の要素から「詩意江南」創作のインスピレーションを得たという。
和田氏は「最終楽章『和』には、日中両国の和やかな共生への願いを込めた。この作品が日中友好の架け橋、紐帯になってほしい」と語った。
大阪のザ・シンフォニーホールで8日、インタビューに応じる日本の指揮者・飯森範親氏(撮影・楊光)
指揮者の飯森氏は「日中両国の言語や文化には多くの共通点があり、今回の演奏では両国の芸術家達の間に生じた『化学反応』を明らかに感じることができた」と語った。
日本・大阪のザ・シンフォニーホールで8日、「百鳥朝鳳」を演奏する南京民族楽団(撮影・楊光)
コンサートでは、南京民族楽団が「百鳥朝鳳」を演奏。日本在住の二胡奏者・張濱氏や琵琶奏者・葉衛陽氏らが「賽馬」など中国の名曲を演奏し、会場には熱烈な反響が巻き起こった。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年4月14日
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